ミュージカル 《レ・ミゼラブル》
2019年6月26日(月)0:30PM 御園座

「REVIEW19」に戻る  ホームページへ  《レ・ミゼラブル》観劇記録
 
 
 《レ・ミゼラブル》は2番目に大好きなミュージカルで(1番は《ミス・サイゴン》)、軽く20回以上は見ています。
 
 チケット発売の日、僕は10時にコンピューターを接続しました。
 すると「座席指定を御希望の方は11時までお待ちください」という画面が出ました。

 僕は後ろの通路寄りが好きなので11時まで待っていると、その間に目の前でチケットが飛ぶように消えていきます。
 土日だけで無く、平日のチケットもどんどん無くなっていくのです。
 11時には各公演日とも5枚くらいしかチケット残っていませんでした。
 有名なスターが出ているわけでも無いのに、この人気には驚きました。

 2002年にバズ・ラーマン監督(シドニー歌劇場の《ラ・ボエーム》が映像化されている)がブロードウェーでオペラ 《ラ・ボエーム》の連続上演を行いました。
 主人公たちはトリプルキャスト(これは一部を2003年のトニー賞授賞式で見ることが出来ました)で行われましたが、数ヶ月で上演中止となってしまいました。
 《ラ・ボエーム》でも、10年以上も上演が続くヒットミュージカルには、集客数が遠く及ばないんですよ。

 《レ・ミゼラブル》《ミス・サイゴン》のクロード=ミシェル・シェーンベルクや、《キャッツ》《オペラ座の怪人》のアンドリュー・ロイド=ウェバーは「現代のプッチーニ」と呼ばれており、美しいメロディーのオペラはこれらのミュージカルに引き継がれていると思います。

 ちなみに、十二音音楽のアルノルト・シェーンベルクはクロード=ミシェルの大伯父(祖父の兄)に当たっています。
 音楽史はさておき、クロード=ミシェルの方がアルノルトよりお金持ちなんでしょうね。

 ミュージカル 《レ・ミゼラブル》
 2019年6月26日(月)0:30PM
 御園座

 ジャン・バルジャン:吉原光夫
 ジャベール:上原理生
 ファンテーヌ:濱田めぐみ
 エポニーヌ:屋比久知奈
 マリウス:海宝直人
 コゼット:生田絵梨花
 テナルディエ:駒田一
 マダム・テナルディエ:鈴木ほのか
 アンジョルラス:小野田龍之介

 司教:増原英也
 工場長:石飛幸治
 バマタボア:宇部洋之
 グランテール:丹宗立峰
 フイイ:杉浦奎介
 コンブフェール:鎌田誠樹
 クールフェラック:持木悠
 ジョリ:篠田裕介
 プルベール:横田剛基
 レーグル:染谷洸太
 バベ:町田慎之介
 ブリジョン:松村曜生
 クラクスー:土倉有貴
 モンパルナス:田川景一

 ファクトリーガール:森加織
 買入屋:般若愛実
 かつら屋:三上莉衣菜
 マダム:柳本奈都子
 宿屋の女房:伊藤美咲
 カフェオーナーの妻:篠崎未伶雅
 病気の娼婦:石丸椎菜
 鳩:木南清香
 あばずれ:華花
 若い娼婦:小倉優佳

 ガブローシュ:坂野佑斗
 リトル・コゼット:尾上凜
 リトル・エポニーヌ:立花莉愛

 指揮:若林裕治

 前回から新演出となって、いろいろ変更された部分もあります。
 大体の事情は納得できるのですが、それでも回り舞台が無くなってしまったのは残念です。
 学生暴動が鎮圧され、回るバリケードと共に逆さづりになったアンジョルラスの死体が現れ、スポットライトが当たるのは、涙必至の名場面でした。
 今ではリアカーですからね。

 今回初めて聴いた人では、ファンテーヌの濱田めぐみさんは実力派。
 ミュージカル《サンセット大通り》が、来年2020年3月14日から29日まで東京・東京国際フォーラム ホールCで上演され、ノーマ・デズモンド役を安蘭けいさんと濱田めぐみさんがダブルキャストで演じられるそうで、見に行かなくては。

 「ファンテーヌ」といえば「夢破れて」。
 「夢破れて」といえば「Britains Got Talent」の「スーザン・ボイル」さん。
 ということで、「Americas Got Talent」で活躍した「ゆりやんレトリィバァ」を思い出してしまいました。

 エポニーヌの屋比久知奈(やびくともな)さんは初めて聴きましたが気に入りました。
 アマチュアのオーディション番組で最優秀賞を獲得され、抜擢されたそうです。
 来年6月から9月にかけて《ミス・サイゴン》のミミを演じられるようで、これは名古屋公演がありそう。

 コゼットの生田絵梨花さんは乃木坂46の中心メンバーですが、この人が僕のお目当てでした。
 声は細いけれど、最後のハイC(?)は出ていました。

 マダム・テナルディエの鈴木ほのかさんは今までコゼット、ファンテーヌと演じてこられましたが、今回の役は声を潰したり、無理をしておられると感じました。