名古屋二期会 《ホフマン物語》
 2019年10月5日(土)6:00PM 愛知県芸術劇場 大ホール

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 名古屋二期会 《ホフマン物語》
 2019年5月(土)6:00PM
 愛知県芸術劇場 大ホール

 指揮:園田隆一郎 演出:中村敬一

 ホフマン:安賜勳 ヨハネス
 ミューズ/ニクラウス:相可佐代子
 オランピア:つじ村ふみ惠
 アントニア:浅井恵子
 ジュリエッタ:金澤澄華
 ステッラ: 池田有希
 アントニアの母の声:守屋貴美子
 リンドルフ:奥村晃平
 コッペリウス/ミラクル/ダペルトゥット:塚本伸彦
 スパランツァーニ:本多信明
 ナタナエル:永井秀司
 クレスペル/ルーテル:水谷和樹
 シュレミール/松下伸也
 アンドレ/コシュニーユ/フランツ/ピティキナッチョ:田中純一
 ヘルマン/船長: 灰塚弘

 管弦楽:名古屋二期会オペラ管弦楽団
 合 唱:名古屋二期会合唱団

 2019年7月27日に宗次ホールで聴いた演奏会形式の《ホフマン物語》が退屈だったので、あまり期待せずに出かけました。
 しかし、指揮:園田隆一郎 演出:中村敬一という信頼するコンビには、密かに期待するところは大きい。

 オーケストラはコンサートマスターが福本泰之さんなので、県芸のメンバーが主体でしょうか。
 園田さんの指揮棒と共に、爽やかな音楽が沸き上がり、管楽器のレベルも高いです。

 このオペラは全5幕と作品自体が長く、また出演者が多く、一人一人に充実したアリアがあり、上演時間は3時間を超えました。
 しかし、これだけのメンバーをダブルキャストで集めるとは、名古屋二期会もなかなかのものです。

 安賜勳(アン・サフン)さんは韓国出身。
 15年間ドイツを中心に活躍し、最近名古屋に活動の場を移されたそうです。
 ホフマンには適役かと思いました。

 アントニアの部屋の右奥には大きな額縁の中に(亡くなった)アントニアの母親の座った肖像が書かれています。
 アントニアと母親の二重唱になると、この肖像画が動き出し、額縁から出てきてアントニアと抱き合って歌ったのです。
 これにはビックリしました。
 最初から座っていたのかな?紗幕や鏡を使ったのかな?
 流石にプロの技です。

 カーテンコールでは役者が出てくる度に演じた役名(端役まで)と、名前が字幕に掲示されました。
 オペラを見始めて数十年、このようなサービスは初めてです。
 大変良い試みだと思うので、すべてのオペラ公演に取り入れていただきたいものです。