アンドレイ・ガヴリーロフ ピアノリサイタル
2020年11月6日(土)6:0PM 宗次ホール

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 アンドレイ・ガヴリーロフ ピアノリサイタル
 2020年11月6日(土)6:0PM 宗次ホール
 一部指定席公演

 2019年7月6日に聴いて、すっかり感心してしまったガヴリーロフが、コロナの中を今年も日本までやって来てくれました。
 前回は18年ぶりの来日公演だったそうで、今回は翌年の来日ということは、日本が気に入ったのでしょうか。

 コロナ時代でも、しかるべき手続きをすると、来日は出来るようです。
 ウィーンフィルも来日公演をしていますからね。

 「一部指定席」とは、市松模様で満席にするために考えられた並べ方だそうで、ほとんどが自由席。
 満席でしたが、言ってみれば早い者勝ちです。

・ショパン:4つの夜想曲 変ロ短調 Op.9-1/変ニ長調 Op.27-2
     /ヘ長調 Op.15-1/嬰ハ短調(遺作)
・リスト:ピアノソナタ ロ短調
・プロコフィエフ:ピアノソナタ 第8番 変ロ長調 Op.84
 「戦争ソナタ」 

 ショパンは柔らい音色と、自然なルバートで文句なし。

・リスト、プロコフィエフとなると、全く音楽が変わります
 ガヴリーロフは巨漢で、全身の力を込めて、鍵盤を叩きつけます。
 どちらの曲も蒸気機関車が走り続けるような、ヘヴィー級ボクサーがジャブを叩き続ける様な曲でした。
 シューマンならすぐ指を壊しそうです。

 アンコールは、昨年と同じプロコフィエフ:『悪魔的啓示』。
 最後の音を叩きつけた反動で、そのまま立ち上がってしまいまう演奏スタイルも昨年と同じでした。