東海グスタフ・マーラー交響楽団演奏会 マーラー:交響曲第3番ニ短調
指揮:三澤 洋史 2021年5月4日(火・祝)2:00PM
愛知県芸術劇場コンサートホール
 
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 昔々1993年8月13日、僕はバート・イシュルから山道をタクシーに乗って、マーラーが交響曲第3番を作曲したシュタインバッハを訪れました。
 そこはマーラーの時代とは違いカーキャンプ場になっていて、洗濯物がかかったスラム街でしたが、コバルトブルーのアッター湖は美しかった。

 当時ハンブルグ市立劇場の指揮者だったグスタフ=マーラーは1893年から1896年の夏の休暇を妹のユスティーネや女友達のナターリエ=バウアー=レヒナーと共にアッター湖畔の村シュタインバッハで過ごし、交響曲第1番の改訂、交響曲第2番、第3番、「子供の魔法の角笛」の作曲をしている。

 東海グスタフ・マーラー交響楽団演奏会
 マーラー:交響曲第3番ニ短調
 2021年5月4日(火・祝)2:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:三澤 洋史
 独唱:三輪 陽子
 合唱:東海グスタフ・マーラー合唱団

 東海グスタフ・マーラー交響楽団は2015年に開催したウィーン楽友協会での『復活』公演に参加したメンバーにより2019年に結成。
 愛知祝祭管弦楽団とダブっているメンバーも多く、コンサートマスターは名古屋テアトロ管弦楽団とも合わせ、3つのオケを兼任しているような気がします。

 コロナ非常事態宣言が発出された東京では新国立劇場など、次々と公演が中止になっています。
 一方こちらはステージの上にオーケストラ、女性合唱、児童合唱団と150人のメンバーが並び、何というミスマッチな企画でありましょう。

 曲は最初から金管楽器の咆吼と狂乱であり、意味も分からず100分をなんとか耐え抜きました。
 かつては「史上最長の交響曲」としてギネス認定されていたそうです。

 これはマーラー交響曲全曲演奏を目指す者の越えなければならない峠なのでしょう。
 『5番』で待っています。

 愛知祝祭管弦楽団や名古屋テアトロ管弦楽団のちけっとはもう売られているのでしょうか?
 などと言っていたら、名古屋もコロナ非常事態宣言が発出されるそうです。