名フィル 原田慶太楼 服部百音 2022年3月5日(土)
豊田市コンサートホール

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 ★2022年2月3日、名フィルからの【謹告】
「2022年3月5日(土)開催の豊田市コンサートホール・シリーズへ出演を予定しておりました、シモーネ・ラムスマ氏(ヴァイオリン)は、政府による新型コロナウイルス感染症オミクロン株に対する水際対策措置*の強化とその継続によって、来日の見通しが立たなくなったため、出演が不可となりました。代わって、服部百音氏が出演いたします。曲目に変更はございません」

 これを読んで、ラムスマなるヴァイオリニストに興味は無かったけれど、服部百音さんの協奏曲なら是非聴いてみたいと、焦ってチケットを手配しました。
 残りは10席くらいだったでしょうか。

★3月2日【謹告】指揮者変更のお知らせ
「3月5日に豊田市コンサートホール・シリーズへ出演を予定しておりました、指揮の尾高忠明氏は、過労による体調不良のため、出演が不可となりました。代わって、原田慶太楼氏が出演いたします。曲目に変更はございません」

 僕は尾高忠明さんも好きだけれど原田慶太楼さんも興味深い。
 この変更に不満はありません。
 心配なのはリハーサル時間ですね。
 名フィルのHPを読むと前日にリハーサルがあったようです。

★名フィル豊田市コンサートホール・シリーズ
  2022年3月5日(土)4:00PM
  豊田市コンサートホール

 指 揮   :原田慶太楼
 ヴァイオリン:服部百音

 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調

 百音さんのヴァイオリンは、出だしは弓を浮かせて大人しめでしたが(グァルネリ・デル・ジェス)、第3楽章はオーケストラと丁々発止の掛け合いで、大いに盛り上がりました。

 カーテンコールでは指揮者が指揮台に座って
 原田:さあ、アンコールをどうぞ
 百音:急にそんなこと言われても困っちゃうな
 というアクションがあって、ソロ・アンコールはクライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース 作品6より「スケルツォ・カプリース」。

 百音さんは後半を客席で聴かれまして、近くを通られたので「お疲れさま」と声をかけたら会釈をして戴きました。

 後半の交響曲は原田さんのオーバーアクション気味の指揮が、見ていて楽しい。
 4つの楽章は続けて演奏されました。
 僕はかつてこの曲を演奏したことがありますが、テンポが倍でしょうか。
 名フィルも渾身の演奏で、豊田まで遠征した甲斐のあるコンサートとなりました。

 プーチン大統領のウクライナ侵攻によって、プーチンを非難しないゲルギエフやネトレプコの予定がキャンセルされています。
 名フィルの10月定期はヴァシリー・シナイスキーですが、どうなるのでしょう?

 チャイコフスキーに罪は無いというものの、本日のようなチャイコフスー・プログラムは難しくなっていきそうです。
 交響曲の華々しいフィナーレが「プーチンの勝利」に聞こえてしまうのには参りました。
 中部フィルは『1812年』を『フィンランディア』に変更するそうですが、これは名案だと思いました。
 
 僕の最後の海外旅行は2015年9月のロシア旅行
 チャイコフスキーのクリンの家にも行きました。
 しかしながら、当分の間ロシアというかヨーロッパに行くこと自体が怖いですね