オペレッタ 《微笑みの国》 日本語公演
 2022年4月17日(日)2:00PM HITOMIホール

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 フランツ・レハール(1870年~1948年)はドイツ人を両親とし、ハンガリーで生まれました。
 プラハ音楽院でドボルザークらに学び、軍楽隊長を経てウィーンでオペレッタ作曲家としてデビューし、「銀の時代」とよばれたウィンナ・オペレッタ(ドイツ語版)の第二黄金期を代表する作曲家となりました。

 彼の作品はウィーンでは好まれず、《微笑みの国》は1929年10月10日にベルリンのメトロポール劇場で初演されました。
 彼はバートイシュルの別荘(レハール・ヴィラ)で亡くなり、僕は1996年8月14日にお墓参りをしたことがあります。

 オペレッタ《微笑みの国》日本語公演
 2022年4月17日(日)2:00PM
 HITOMIホール
 
 リーザ(リヒテンフェルス伯爵令嬢):日比野 景
 スー・チョン殿下(中国の外交官):安 賜勲
 男(ナレーター):榊原 忠美

 音楽監修・演出:角 岳史
 Vn・Fl・Vc・Pf

 リーザはウィーンでスー・チョンと愛し合い、中国に渡る。
 中国でスー・チョン殿下は首相となり、リーザは首相夫人となった。
 スー・チョン殿下には中国のしがらみが多い。
 彼は友好のために四人の女性と結婚する義務があった。

 リーザは中国のしきたりに反発し、ウィーンへ帰る。
 スー・チョンは「ここはほほえみの国。悲しみも微笑の下に隠すのだ」と歌う。

 HITOMIホールはコンタクトレンズのメニコン本社にある小ホール。
 椅子は可動式で、コンサートのために照明と音響設備がある。
 舞台にはテーブルと椅子のボックスが3個。
 歌手は2人の短縮版。
 日本語公演。

 簡素な舞台ながら、歌手2人の頑張りとアイディアのある演出のため、引き込まれる公演となった。
 この時代に国際結婚とは、目の付け所が新しい。
 ただ最終的には離婚する話なので、喜歌劇というには後味はほろ苦いですね。
 「君こそ我が心のすべて」は名曲でした。

 日比野 景さんは初めて聴いた人ですが、芝居も自然で歌もなめらか。
 新人でしょうか?
 名古屋音楽大学卒。

 安さんは韓国出身。
 最近愛知県に活動の場を移し、舞台で見ることが多くなりました。
 2日で3公演という強行軍で、声に疲れが見えましたが、疲れた声がスー・チョン殿下殿下の哀しみにちょうど合っているような。