名フィル第514回定期演奏会 〈スペイン・ギターの継承〉
指揮:ジェフリー・パターソン ギター:カニサレス
2023年7月8日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール
 
『REVIEW23』に戻る  『ホームページへ』
  

 名フィル第514回定期演奏会
 〈スペイン・ギターの継承〉
 2023年7月8日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:ジェフリー・パターソン
 ギター:カニサレス
 特別客演コンサートマスター:山本友重
 首席オーボエ:佐藤太一(九州交響楽団)

 ラヴェル:スペイン狂詩曲
 カニサレス:地中海協奏曲
  -ホアキン・ロドリーゴに捧げる[日本初演]*
 ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調 作品44

 しらかわホールの『HIMARI×吉田恭子 DUOコンサート』を前半で抜け出して、愛知県芸術劇場コンサートホールの『名フィル第514回定期演奏会』へ移動。

 カニサレスは現代フラメンコを代表するギタリスト。
 2011年、サー・サイモン・ラトル指揮するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にソリストとして招かれ、スペイン王立劇場で『アランフェス協奏曲』を演奏した。

 演奏家のギタリストにとって、泣き所は『アランフェス協奏曲』以外に演奏する曲が無いことでしょう。
 カニサレスがギターとオーケストラのための協奏曲を自分で作曲してレパートリーを増やそうとしていることは立派なことだと思います。
 でも、曲が余り面白くないのね。
 ソロアンコールはフラメンコで、こちらの方が良かったですね。

 カニサレス:組曲『モサラベ』よりインプロビゼーション(即興)
 カニサレス:感受(IMAGEN イマヘン)

 ラフマニノフの交響曲は7月1日に山田和樹さんの『第2番』の超名演を聴いたばかり。
 『第3番』を聴くのは初めてです。

 交響曲第2番 1908年初演 ラフマニノフ  サンクト・ペテルブルク
 交響曲第3番 1936年初演 ストコフスキー フィラデルフィア管弦楽団

 『第3番』は期待外れでした。
 ロマンティックなメロディーはあるものの、音楽はバラバラ。
 3つの楽章の違いも分かりません。

 指揮のジェフリー・パターソンはイギリスの指揮者。
 バイロイトのアシスタントをしていたそうです。
 今回の名フィル定期が日本デビューだそうです。
 パターソンに不満はありませんが、山田和樹さんの超名演と較べるとどうしてもね。
 名フィルは良い演奏をしたと思います。