名古屋国際音楽祭 オープニング・ガラ・コンサート 名フィル音楽監督・川瀬マエストロが、若きヴィルトゥオーゾたちと名曲で協演 2024年4月6日(土)3:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール |
名古屋国際音楽祭 オープニング・ガラ・コンサート
名フィル音楽監督・川瀬マエストロが、若きヴィルトゥオーゾたちと名曲で協演する、祝祭コンサート!
2024年4月6日(土)3:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール
指揮 川瀬賢太郎(名フィル音楽監督)
ピアノ 小林愛実
チェロ 上野通明
管弦楽 名古屋フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:森岡聡
イベール:モーツァルトへのオマージュ
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271 「ジュノム」
今年も名古屋国際音楽祭が始まりました。
エレベーターの修理も終わって、久しぶりの愛知県芸術劇場コンサートホールです。
上野通明さんは1995年に南米パラグアイで生まれた。
5歳よりチェロを始め幼少期をスペインのバルセロナで過ごした。
桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース全額免除特待生として毛利伯郎に師事。
2015年秋よりピーター・ウィスペルウェイに招かれてデュッセルドルフ音楽大学で学ぶ。
2021年からはベルギーのエリザベート音楽院にも在籍してゲーリー・ホフマンに師事し研鑽を積んでいる。
2021年ジュネーヴ国際コンクール・チェロ部門で日本人初の優勝を果たした。
使用楽器は1758年製P.A.Testore(宗次コレクション)を、弓は匿名のコレクターよりF.Tourteを貸与されている。
小林さんと上野さんは桐朋学園の同級生だそうです。
エルガーのチェロ協奏曲は悲劇のチェリスト、ジャクリーヌ・デュプレの超名演が残されているため、誰を聴いても感心しません。
しかし、本日の上野通明さんは抜群のテクニックとソフトな音色が魅力的な良い演奏だと思いました。
この人は達人だと思いました。
ソロアンコールはJ. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007より第5曲「メヌエット」でした。
小林 愛実(1995年9月23日 - )さんは、山口県宇部市出身。
3歳からピアノを始め、7歳でオーケストラと共演。
2011年、桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)に全額奨学金特待生として入学。
2013年より米国カーティス音楽院に留学し劉孟捷に師事。
2021年 - 第18回ショパン国際ピアノコンクール第4位。
2023年1月1日、ピアニストの反田恭平氏との結婚と自身の妊娠を発表した。
同年8月4日に第1子出産を発表した。
「ジュノム」は2009年6月13日に名フィルの359回定期演奏会で聴いたことがあります。
ソリストは明和高校音楽科3年生の北村 朋幹(ともき)さんで、指揮者ティエリー・フィッシャーによる抜擢だったでしょう。
「ジュノム」が作曲されたのは1777年というから、モーツァルトは21歳だったでしょうか。
この曲は30分以上かかる大曲で、その割に面白くなかった記憶があります。
残念ながら、本日の「ジュノム」も面白くありませんでした。
音が弱かったためか、平板に聞こえました。
彼女の演奏ではYoutubeで見る3才頃の素直な演奏が大好きです。
子育てをしながら演奏活動を続けるのは大変立派なことだと思いますので、他の演奏家に見本となるように頑張っていただきたいと思います。
ソロアンコールはシューベルト:4つの即興曲 作品142, D.935より第2番変イ長調でした。