北川千紗 ヴァイオリン・リサイタル
 2024年5月19日(日)2:00PM 宗次ホール

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 北川千紗 ヴァイオリン・リサイタル
 2024年5月19日(日)2:00PM
 宗次ホール

 北川千紗(ヴァイオリン)斎藤一也(ピアノ)

 ストラヴィンスキー:イタリア組曲
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番
 プーランク:ヴァイオリン・ソナタ「ガルシア・ロルカの思い出に」
 ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント

 2023年7月15日の中部フィル定期でのシベリウスで感心した北川千紗さんのリサイタルに行ってきました。
 北川さんは豊橋生まれ大垣育ち。3歳半よりヴァイオリンを始める。
 2019年第16回チャイコフスキー国際コンクールセミファイナリスト。
 2020年日本音楽コンクールヴァイオリン部門 第1位
 宗次德二特待奨学生として桐朋学園大学大学院修士課程を修了
 2024年3月、岐阜県文化奨励(最大の喜びだそうです)。

 相変わらずの力強い演奏でした。
 プロコフィエフのヴァイオリンソナタはフルートソナタの改作だそうで、初演は1944年にオイストラフのヴァイオリン、オボーリンのピアノで行われ、ヨーゼフ・シゲティに献呈されているそうです。

 プーランクといえば軽快な音楽かと予想していましたが、この曲は深刻。
 ガルシア・ロルカはファシストに抵抗したスペインの詩人、劇作家。
 最後の激しい高音は彼が38歳でテロリストの凶弾に倒れた場面だとか。

 「難しい曲が多くてすみません」というようなスピーチがあって、アンコールはメンデルスゾーン:歌の翼に(編曲者不明)でした。
 2021年2月27日に聴いたブロッホを中心としたリサイタルもそのようなスピーチがありました。
 覚悟の上での曲目設定ですね。

 MEG(音楽新聞でしょうか)Vol.79で秋山和慶さんが「昨年ですが、ヴァイオリンの北川千紗さんにシベリウスの協奏曲で出演してもらったんですが、とても素晴らしい演奏でした」と語っておられます。