中部フィル第88回定期演奏会 NAGOYAシリーズ2 北欧シリーズ Vol.2
2023年7月15日(土)3:00PM 三井住友海上しらかわホール
指 揮:秋山 和慶 ヴァイオリン:北川 千紗
 
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 中部フィル第88回定期演奏会 NAGOYAシリーズ2
 北欧シリーズ Vol.2
 2023年7月15日(土)3:00PM
 三井住友海上しらかわホール

 指 揮:秋山 和慶
 ヴァイオリン:北川 千紗

 スヴェンセン:ノルウェー狂詩曲第3番 作品21
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47
 シベリウス:交響曲第3番ハ長調 作品52

 2021年2月27日に宗次ホールで聴いたリサイタルですっかり感心してしまった北川千紗さんが、シベリウスのヴァイオリン協奏曲を演奏するというので楽しみに出かけました。
 本日は5時からカンブルラン指揮、ハンブルク交響楽団のコンサートが愛知県芸術劇場コンサートホールであるので、前半しか聴けません

 北川さんのソロは、豊かな音量と激しい動きで実に音楽的。
 改めて感心してしまいました。

 3歳半からヴァイオリンを始める。
 岐阜県大垣市にて青山陽子氏(スズキメソッド)に学ぶ。
 芸高、東京芸大卒。
 宗次德二特待奨学生として桐朋大学大学院を卒業。

 2020年10月25日、第89回日本音楽コンクール第1位。
 ディスクレコーダーをチェックしていたら、そのときの映像が出てきまして、曲はなんとシベリウスのヴァイオリン協奏曲でした (@o@)。
 この年のヴァイオリン部門の第1位は北川千紗さん、第2位は平野友葵(ゆき)さん、第3位は高木凛々子さん、入選は橘和美優さん(第9回宗次コンクール優勝者)でした。

 2016年にモントリオール国際音楽コンクールに第1位(18歳)となった辻彩奈さんと北川さんは大垣市で同門のようです。
 このコンクールで辻さんが弾いたのもシベリウスのヴァイオリン協奏曲。
 辻さんのシベリウスの協奏曲は2019年8月24日に可児市文化創造センターで、新日本フィルハーモニー交響楽団 、井上道義さん指揮で聴きました。
 とても良い演奏でした。

 どうも、シベリウスのヴァイオリン協奏曲に強い一門のようです。

 秋山和慶さんの指揮は矍鑠とした力感に溢れたもので、スケールが大きい。
 北川さんとのいわゆるケミストリー(化学反応)でしょうか、盛り上がりに盛り上がりました。
 
 ソロアンコールはバッハの無伴奏。
 僕はこれが好みではありません。
 協奏曲の感興が冷めてしまいます。

 協奏曲が終わったときに前方の男性が紙を持って立ち上がりました。
 2列後ろの男性がクレームをつけに行き(彼はアンコールを見ることが出来なかった)、かなり激しい言い合いがありました。
 休憩時間に続きがあるかと様子を見ていましたが何事も無かったので、愛知県芸術劇場コンサートホールのカンブルランに移動しました。

 北川千紗さんと辻彩奈さんが育った大垣市とブラームスについて、次の文章にまとめてみました。