第2回大垣音楽祭/室内楽シリーズ
大垣市スイトピアセンター音楽堂 1996年4月29日(月・祝)7:00PM

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 第2回大垣音楽祭/室内楽シリーズ
 大垣市スイトピアセンター音楽堂
 1996年4月29日(月・祝)7:00PM

 大垣って名古屋から近いんですね。快速で30分。
 開場15分前に『スイトピアセンター』(大垣は水都)に着くと、予想通り、レストランで出演者が食事をしていました。
 で、僕もコーヒーを飲みながら、チラチラ観察してきました。

 名古屋音楽祭で肥満体だと思った漆原啓子さんともすれ違いましたが、肥満体ではなかった(^_^;。
 でも、舞台で見ると、やはりウェストの辺が気になります。
 衣裳に問題があるんでしょうか?

 開演30分前に開場。
 ロビーをうろうろしていると、何か揉めているような場面を見つけ、近寄ってみました。

 この演奏会は、全自由席で、定員は300人。
 係員『当日券を出すかどうかは、客の入り具合を見てから決めます』
 観客『私は出演者からの誘いで、東京からやってきたんです』
 係員『では、どうぞお入り下さい』

 この出演者で、定員300人で、全自由席はちょっと危ないんじゃないかと思っていました。
 あらかじめ、郵便で予約しておいて良かった。

 開演30分前には当日券を待つお客さんは5〜6人。
 『残席20で〜す!』なんて、結構ハラハラしましたが、結局当日券は発売され、僕もホッとしました(^_^)。
 でも、2〜30人の立ち見が出ました。

ミヨー:組曲《ルネ王の暖炉》
 フルート :白尾 彰  オーボエ:小畑善昭  クラリネット:山本正治
 ファゴット:前田新吉  ホルン :松崎 裕

ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 作品81
 ピアノ :木曽真奈美  ヴァイオリン:原田幸一郎/漆原啓子
 ヴィオラ:店村眞積   チェロ   :堀 了介

J.S.バッハ:3つのヴァイオリンのための協奏曲
 ソロヴァイオリン:新垣裕子 野口千代光 川口静華
 ヴァイオリン:漆原啓子/景山誠治  ヴィオラ:店村眞積
 チェロ:山崎伸子  コントラバス:西田直文  チェンバロ:小林道夫

ブラームス:弦楽六重奏曲第1番 作品18
 ヴァイオリン:久保陽子/景山誠治  ヴィオラ:菅沼準二/数住岸子
 チェロ:上村 昇/山崎伸子

 出演者を書くのに疲れました(^_^;。
 トータル22人かな?
 ピアノの木曽真奈美さんは、昨年のオーディションの合格者。
 バッハのソリストは、今年のオーディションの合格者(だと思う)。

 本日の聴き所は、ドヴォルザークとブラームスでしょう。

 ドヴォルザークは良かったですね。
 始めの部分を聴いて、思わず座り直してしまいました。
 第3楽章は、インスタントカレーの広告で、中村紘子さんと東京カルテットが演奏していましたが、元東京カルテットの原田さんは、さすが室内楽の第一人者だと感服しました。
 ヴィオラの店村さんも、なかなか意欲的な音作りでした。

 ブラームスはロマンティックな第2楽章が、フランス映画《恋人たち》(?)で使われ、有名ですね。
 これは、上手な人たちが、エネルギッシュに演奏しているんですが、意欲が空回りして、うるさく聞こえました。
 メンバーを集めるだけでなく、やはり、リーダーが曲を上手くまとめないといけませんね。

 第2部は僕(一番後ろの席)の後ろで、堀 了介さんが、立って聴いていました。
 終演後ロビーに出ると、そこにはピアニストにしてディレクターの弘中 孝さんがソファーに座っていました。

 しかし、一人でリサイタルでも出来る人たちが、こんな小さなホールに、こんなにたくさん集まってしまっていいものでしょうか?
 贅沢な時を、過ごさせていただきました。
 
 
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