ミュージカル 《オペラ座の怪人》 柿落とし
1997年3月2日(日)1:00PM 名古屋ミュージカル劇場

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 1990年(?)の中日劇場での公演では、山口ファントムに夢中になって通ったものですが、それ以来の(ロンドンで見たことはあるけれど)《オペラ座の怪人》ということで、懐かしかったですね。

    ミュージカル 《オペラ座の怪人》 柿落とし
 1997年3月2日(日)1:00PM 名古屋ミュージカル劇場

 怪人:村 俊英  クリスティーヌ:井料瑠美  ラウル:石丸幹二
 カルロッタ:河合和代  メグ:青山弥生   マダム・ジリー:西島美子
 ムッシュー・アンドレ:林和男    ムッシュー・フィルマン:佐川守正
 ピアンジ:半場俊一郎  ブケー:佐藤広美
 ムッシュー・レイエ:喜納兼徳   ムッシュー・ルフェーブル:川地啓友

 名古屋ミュージカル劇場は名古屋の中心地・栄の地下鉄駅を出たすぐという抜群のロケーション。
 ここは公園だかバスのターミナルになる予定なんだが、バブルの崩壊で予算が無くなってしまい、都心の空き地として放置されていた。
 こんな所に劇場を作ってしまうとは、浅利慶太氏の政治力には感服してしまう。
 すぐ隣はオペラの殿堂・愛知県芸術劇場。

 僕は開場20分後に到着したが、まだ劇場前に長い列が並んでいた。
 もっとスムースに入場させられないのか?
 今日は晴れだったから良かったけれど、雨の日なんか困るのではないか?

 劇場内に入ると、ロビーは狭くて、またまた人であふれていた。
 プログラム売場が1カ所しかなくて、長い列ができていた。
 グッズ売場の窓口も小さくて、ここにも人だかりがしていた。

 そうそう、食品コーナーでは『天むす』が売られていました(700円)。

 新劇場のこけら落としということで慣れぬネクタイをしていったら、カジュアルな服装の人が多くて浮いてしまった。
 オペラの初日とは違うのね (^_^;。

 劇場内部は一階だけで、実に広々とした空間。
 僕は一番後ろのC席だったんだが、ふつうの劇場ならA席の感じ。
 天使像で囲まれたプロセニアムも横幅が広く、スケールが大きい。

 舞台装置については、第一幕でファントムは地下には潜らないし、ラウルとクリスティーヌは屋上に下手から現れてがっかり。
 専用劇場なんだから、ロンドンと同じ演出で上演してほしかった。
 しかし、ファントムは天使像に乗って天井降りてくるので、屋上のペガサスから現れた中日劇場よりはいいのかな。

 内容については今さら書くこともないんだが、ちょっと芯が無いというかしまりが無いような気がした。
 それでも、満足したけれど。

 怪人役はどうしても超人的だった山口さんと較べてしまう。
 もう二度と見ることができないとは‥‥トホホ
 でも、村さんもいい声で、カーテンコールの拍手も村さんが一番多くて、ホッとした (^_^) 。
 クリスティーヌのキスは『ラウルを救うためにどうにでもしてちょうだい』という感じに見えたな。
 山口さんの時はラウルより格好よかったから、悩んでしまったんだが‥‥

 クリスティーヌは声がドラマティック。
 もう少し軽やかな方がクリスティーヌらしい感じがした。
 ヴィジュアル的には鈴木京子さんの方がいいな。
 鈴木さんといえば、以前は出演が予定されていたと思うんだが、プログラムに名前はなかった。
 舞台写真にはいっぱい載っているんだが。

 ラウルもドラマティックな声で、むしろ怪人の方が合っているのではないか?
 脇役は実に充実したメンバーだった。

 劇場後ろの壁に、拍子をとる赤緑のランプが付いていて、緑が1拍目。
 これが指揮者代わりになっているようだ。

 最後にコマーシャルが無かったのはうれしかった。
 いつコマーシャルが始まるかと思ってドキドキしてしまったから (^_^;。

 トイレは、劇場の左右にあるが、女性用個室は各20くらいだそうで、第1幕終了と同時にダッシュする女性が多かった (^_^;。
 
 
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