野外オペラとオーストリアの旅(12)1993年8月12日〜13日
ザルツブルク(1)
※ホーエンザルツブルグ城,ホテルからの山

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 チロル経由でザルツブルグに到着したのは夕方7時過ぎだった。
 早速ライゼゲペックの窓口に行ったが荷物が届いていないのでビックリ。

 何はともあれ、駅前のホテル・オイローパにチェックイン。
 フロントで今夜の演奏会のパンフレットをくれたので、ホーエンザルツブルグ城での演奏会を予約する。
 荷物が届かないことには着替えもないので、そのままの格好で音楽会へ。
 もしザルツブルグ音楽祭の祝祭劇場なんかだと、かなり悲惨なことになるところだった。

 演奏会があったのはお城の『騎士の間』。
 演奏は、フルート、ファゴット、ピアノのトリオだったが(ファゴットは日本人)、『昔モーツアルトが演奏したホールで、自分が今音楽を聴いている』というだけで満足出来てしまうのだから、ザルツブルグは強い。
 夏のザルツブルグでは、この他にもミラベル宮殿や教会でも毎晩演奏会をやっているので、当日予約でも、どれかの演奏会に行けるようだ。 
 終演後にお城から眺めたザルツブルクの街は、ライトアップされて本当にきれい。
 ゲトライデ・ガッセをぶらつき、《ノルト・ゼー》(この魚料理のレストランチェーンは大好き)で食事をしてからホテルに戻る。

 ライゼゲペックの窓口は24時間オープンだというので、11時過ぎにまた駅に行ってみた。
 窓口は閉まっていたがベルを鳴らして係員を呼ぶ。
 書類を見せると荷物置場を調べてくれたがやはり荷物は届いていないとのこと。
 『朝の8時に出したのに』というと『日本ではその日のうちに着くのかもしれないが、この国では翌日に着くのが普通だ』との返事。
 ブレゲンツからザルツブルグ迄はICで約5時間の一本道なのにどうしてこういう事になるのか。
 結局その日は着たきり雀。

 13日は起床してすぐ駅に行く。ライゼゲペックの荷物を見つけて一安心。
 ホテル最上階のレストランで朝食。実に日本人が多い。グループ・ツアーの人もいるし、個人旅行の人もいる。

 このレストランはとても見晴らしがよ良くて街の向こう(南側)に大きく分けて4つの山が見えた。
 ウェイターに聞いたところでは、右側遠くがヴァッツマンを始めとするベルヒテスガーデンの山塊(明日はここに行く予定)。
 続いてウンタースベルグ。
 次が Hoher Goell(2523メートル)。 この山はホテルから見ると丁度お城の真後ろに見えた。
 そして一番左の近くに見える山がガイスベルグ(アンテナが立っている山1288メートル ガイスは山羊の意味)だそうだ。


ベルヒテスガーデン山塊
 
ウンタースベルク ホーハー・ゲル

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