野外オペラとオーストリアの旅(17)1993年8月14日
ザルツブルク → ウィーン
※ノンベルク修道院,ドーム

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 アニフから戻ってまず、ノンベルク修道院へ。
 《サウンド・オブ・ミュージック》のマリアがいたこの修道院は、映画ではマリアがトラップ家へ出発する場面とか、子どもたちが修道院に帰ってしまったマリアに会いに来るところとかに、その入り口が使われている。
 で、その入り口から中に入ってびっくり。
 てっきり中には『マリア』が歌われた中庭があるのかと思っていたのに、古い教会があるだけ。
 映画とはそんなものだとは思いつつ、やはりびっくりしたな。

 街に下りて、《カフェ・トマセリ》でコーヒーを飲む。
 隣の席にいた日本人のおばさん二人が会計するときに『Zusammen?』と聞かれて、テーブルを二つに割って、あっちとこっち、なんてやっている。
 『あれは分かりやすくていいや』と笑って見ていたら、『私たちは清水市の合唱団のものですが、これから裏のフランチェスカーナ教会で演奏会をするので、よかったら聴きに来てください』と誘われてしまった。
 これも何かのご縁なので行ってみると結構お客さんが入っていた。

 それから、《カフェ・グロッケンシュピール》でグロッケンシュピールの音を聴く。
 このカフェには、人のすぐ後をついてその人の真似をするピエロがいた。
 モーツアルト広場では、バラライカの4重奏団が演奏していた。

 それから、《シュティフツケラー・ザンクトペーター》に行ってザルツブルガーノッケルを注文する。
 この岩山の中のレストランでは、アコーディオンを弾くおじさんがいて、我々のために《さくら》と《荒城の月》の変奏曲を演奏してくれた。
 さすがプロ、とっても上手。
 ザルツブルガーノッケルはでき上がるまで時間がかかる。
 とっても大きくて甘いので、二人でも一人前を食べ切れない。

 ザルツブルグの最後は《ドーム》でのモーツアルトのミサ曲。
 最初に演奏されたパイプオルガンとブラスバンドによるファンファーレ(現代作曲家の曲)が良かった。
 教会の中全体が震える感じ。

 汽車の時間の都合で、ミサ曲の途中で抜け出し、ウィーンに帰る。
 ペンタホテル到着はまた真夜中。
 このホテルには合わせて30時間もいなかったのではないか?
 しかし、よく無事に戻ってこれたものだ。
 自由行動が多いと、やはりかなり精神的に疲れる。

 それにしても、今回の旅は毎日晴天で、大変ありがたいことだった。
 見たい景色はすべて見た、という満足感がある。
 我々がヴェネツィアに行っていた日(10日)にノイシュヴァンシュタイン城に並んだ人は、すごい雨に降られたそうだ。

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