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6月4日(日)の5 さて、本日最後の予定はロイヤル・フェスティバル・ホールの「フィルハーモニア管弦楽団演奏会」。 トラファルガー広場から東に歩き、テムズ川にかかるハンガーフォード・ブリッジを渡って、サウス・バンクに向かう。 この橋から左側、ウォータールー・ブリッジ越しに眺めるロンドンは映画《哀愁》の世界だ。 橋の前方、目の前に見える大きな建物がロイヤル・フェスティバル・ホール。 建物に入るとそこは大きなカフェテラスで、沢山の外国人が食事をしたり飲み物を飲んだりしていて、圧倒される。 服装は正装からラフな服までいろいろ。 今回の経験では、ブレザー(濃い色がベター)とネクタイがあれば、オペラでも恐くはありませんね。 階段を上がったところで係員にチケットをチェックしてもらって、会場(オーディトリアム)に入る。 かなり大きいホールで、舞台の後ろにはパイプオルガンが山脈のように並んでいる。 バルコニー席が白い色なので、全体的にメタリックな印象を受ける。 第1バイオリンの1プルットの内側は Maya Iwabuchi という日本人(だろうな)で、彼女がチューニングをして、コンマスは後から入ってくる。 指揮者はエリオット・ガードナーで、曲はエルガーの「エニグマ変奏曲」。 この曲をまともに聴くのは初めてだけれど、素晴らしい演奏だった。 このエリオット・ガードナーという人は、今までバロック音楽の指揮者としか知らなかったんだけれど、僕が今まで聴いた中でもトップクラスの一人。 すっかり気に入ってしまった。 一曲目なのに、オケのメンバーからも盛大な拍手をもらっていた。 休憩時間に2階のテラスに上がると、目の前のテムズ川の向こうにロンドン市街が見渡せて、大変美しい景色だ。 朝から雨の中を歩き回って、ちょっと体調が悪かったので、後半のブリテン「春の交響曲」はパス。 隣の建物にあるクイーン・エリザベス・ホールとパーセル・ルームの入り口をのぞいてから、ランベス・ブリッジまで河畔を歩いてみた。 目の前に絵はがきのようなビッグ・ベンが見える。 ちょうど8時30分の鐘が鳴ったが、音程もリズムもおかしい。 ロンドンの子供の音楽教育に良くないのではないか、と思った。 一日目から張り切りすぎて、くたくたになってホテルに戻った。 |