ロンドン・オペラとミュージカルの旅
12) ロイヤル・オペラ・ハウス
 95年6月5日(月)

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◇ 6月5日(月)の4

 僕はある程度オペラを知っていると思っていたんだけれど、スケジュールの都合で見ることが出来るオペラがベンジャミン.ブリテンの《ビリー・バッド》と分かってびっくりしてしまった。
 ぜんぜん知らない名前なんだもの。

 で、ニフティでお尋ねして、これがメルヴィルの小説を原作とするブリテン第6作目のオペラで、38才頃の作品であり、LDも出ていることが分かった。
 ところが、愛用している音楽之友社「名曲解説全集」にはこの《ビリー・バッド》の名前が載っていない。
 かなりマイナーな作品だという印象を受ける。

 今年はブリテン没後50周年で、いろいろ記念公演が予定されている。
 僕の予定も、昨日は《春の交響曲》、今日は《ビリー・バッド》、そして明日もブリテンのオペラ《真夏の夜の夢》になっている。

 ロイヤル・オペラ・ハウスはギリシャ風の外観で、開演時間(19時30分)の30分前に到着したところ劇場の前に列が出来ているのでそれに並んだ。
 これがなかなか進まない。
 隣の扉からはどんどん人が入っていくのでそちらを覗いてみると、そこがロビーのバーだった。
 並んでいた人はクロークに荷物を預ける人。
 ロビーがすごく狭いため、こういう状態になっているようだ。

 二階席への階段の昇り口で立っている係員にチケットをチェックしてもらって、オーディトリアムに入る。
 赤、白、金のゴージャスな馬蹄型の客席だ。
 僕の席は二階席の後ろだったんだけれど、前には車椅子の人のための席があり、7〜8台の車椅子の人が並んでいた。

 座席は狭い。
 人が通る度に立ち上がる必要がある。
 僕は、新しく建設された愛知芸術劇場の座席が狭くて不満に思っているんだけれど、ロイヤル・オペラハウスがこれでは仕方がないか、などと思ってしまう。
 でも不満だけれど。

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