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95年6月6日(火)の4 さて見学を終えて、次の『フローレンス・ナイチンゲール博物館』に行くため、『テート・ギャラリー』前でタクシーに乗ろうとした。 ところが「それは次のランベス・ブリッジのそばだから、歩いていった方がいい」ということで、乗車拒否じゃないんだろうけれど、結局乗せてくれない。 足が大変疲れていたんだけれど、歩いていくことになってしまった。 さて、医学関係シリーズの第2弾は『セント・トーマス・ホスピタル』にある『フローレンス・ナイチンゲール博物館』。 ナイチンゲールは、世界最初の看護学校を《セント・トーマス・ホスピタル》に設立したのだそうだ。 『フローレンス・ナイチンゲール博物館』に入ると、受付のおばあさんに『貴方は まずビデオを見なければいけない』と言われて、映写室に連れて行かれた。 そこは20人くらい入れる部屋で、木の長椅子に座ってビデオを見るようになって いた。 ビデオの所要時間は20分。 その間その部屋にいたのは私だけだったので、椅子に寝ころんでビデオを見る。 これは体力回復のため、とてもよかった。 このビデオはナイチンゲールの生涯について、とても良くまとめてあるビデオだったが、若く美しいナイチンゲールが、10数分後には死んでお墓に入ってしまったため、「人生ははかない」と、少し滅入る。 この博物館は、ナイチンゲールの遺品やクリミア戦争のジオラマなどが展示されている。 僕もナイチンゲールのことはクリミア戦争くらいしか知らなかったのでいろいろ勉強になった。 この間、入場者は僕だけ。 続いて隣の『セント・トーマス・ホスピタル』に入ってみた。 『セント・トーマス・ホスピタル』はテムズ川をはさんで、国会議事堂の向かい側に建っている。 とても新しい建物だ。 玄関には『24時間オープンで、地域の医療に貢献します』というようなことが書いてあった。 中に入って、ちょっと探検してみる。 とても大きい病院で、内部に教会があって、ピアノが演奏されていた。 内視鏡室などは見つかったが、どこが外来か分からない。 質問してみようかと思ったが、『外来』という英語が分からないので諦める。 白衣を着た若いドクターが聴診器をポケットに入れて歩いている。 院内のカフェで軽く食事をしてから、ランベス・ブリッジを渡って『ウェストミンスター寺院』へ向かった。 |