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6月6日(火)の6 15時からの《CATS》を見るため、タクシーで《ニュー・ロンドン・シアター》に向かう。 劇場前のパブ《SUGAR&LOAF》でフィッシュ&チップスを食べる。 『パブランチは冷たくてまずい』という評判だが、ここのフィッシュ&チップスは熱々で美味しかった。 《ニュー・ロンドン・シアター》は近代的な建物。 《CATS》は猫が歌ったり踊ったりするミュージカル。 『年に一匹の《ジェリクル・キャッツ》を選ぶ』というだけで、特にストーリーがあるわけではない。 僕はこのミュージカルが好きじゃなくて、大阪で一度見たんだけれど、感想は『訳が分からぬ。もう結構』。 それならなぜ来たかというと、火曜日のマチネーがあるのはこれだけだったから。 それと《地球の歩き方》に書いてある『ロンドンのキャッツの舞台では東洋に対する著しい誤解がある』という謎めいた言葉の秘密を探るため。 劇場内部は全体が、ごみ捨て場のセットになっている。 オーケストラは少なくとも見えるところにはない。 前の方の回転席(最初にぐるりと回る)がある。 観客には子供が多い。 空席あり。 この舞台は出演者のレベルも高く、隅々まで神経が行き届いていて満足できるもの だった。 『訳の分からぬ話』を詳しく書いても仕方がないので、ここでは昔人気のあった劇場猫《アスパラガス(ガス)》の話だけをちょっと。 《CATS》嫌いの僕もガスの場面だけは好きで、ここだけ繰り返してCDを聴いたものです。 今では年をとってしまったガスが『今の芝居もいいけれど、昔とは較べものにならない』と歌うところがあるんだけれど、これは『MODERN PRODUCTION もいいけれど』 と歌いながら(MODERNな)会場を見回すと、観客がドっと笑うという仕組み。 で、『昔の芝居を見せようか』ということで、昔のオペラの回想シーンになる。 英語で聴いて初めて分かったんだけれど、このオペラの場面はイタリア語で歌われている。 日本公演ではどちらも日本語だから。 敵の海賊はシャムの民族衣装で出てくる。 ここが例の『東洋に対する著しい誤解』という部分だろうか? 一体どこが問題なんだろう? 別に何とも思わないけれど。 《CATS》終了後、《ハロッズ》の《ジョージアン&テラス・レストラン》を覗いてみた。 広々としているが、デパートの大食堂という感じもした。 客は3割くらい。 この時間はアフタヌーン・ティーのみの取り扱いだった。 |