ロンドン・オペラとミュージカルの旅
20) イングリッシュ・ナショナル・オペラ
 95年6月6日(火)

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 95年6月6日(火)の7

 『イングリッシュ・ナショナル・オペラ』のある《コリシアム劇場》はトラファルガー広場から近い。
 オペラの前に近くのビデオショップに行ってみた。
 そこでキャスリン・マルフィターノ主演の《サロメ》のLDを見つけた僕は、喜んでそれを買ってしまった。
 日本版ではカットされたヌードシーンがあるのね (^_^ゞ。

 ところが日本に帰ってから器械に入れてみると映像が出てこない。
 ビデオは日本と欧州で規格が違うとは聞いていたが、LDもそうなんだ。

 さて、《コリシアム劇場》のエントランスロビーは、昨日の《ロイヤル・オペラ・ハウス》より広々としている。
 ここは《ロイヤル・オペラ・ハウス》よりは庶民的な劇場で、イタリアオペラなどもすべて英語で上演するのが特徴だそうだが、昨日の《ロイヤル・オペラ・ハウス》の《ビリー・バッド》も今日の《真夏の夜の夢》も元々原作が英語だから、特に違いが分からない。

 服装は、男性はちゃんとネクタイをしている人が多いが、女性は普段着の人が多いところが確かに庶民的な感じ。

 19時30分開演。

 さて、演奏が始まってびっくりしたことに、舞台上手に黒い服を着た女の人がいて、突然動き始めた。
 この人、手話通訳。
 かなり激しい動きで、目に付く。 

 休憩時間に係員に彼女のことを聞いてみたけれど、『手話』という単語が分からず、大変 (^_^;。
 『フィンガー・トーク』じゃないんだよ。
 必死のジェスチャーで分かった正解は『 SIGN LANGUAGE 』。

 歌手は休む時間があるけれど、手話通訳は出ずっぱりなので大変だ。
 最後に盛大な拍手を受けていた。

 その後、音楽現代99年12月号・P162、加来洋子さんの『イギリス通信』に彼女のことが書かれていました。

 イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)では、全てのオペラを一回ずつ手話付きで上演する。
 この舞台上手で手話通訳をするのは、ウェンディ・イブスワースという若い女性。
 彼女は5年前からENOの公演に出演するようになった。

 なるほど、僕が見たのはこの人だったんだ (^_^) 。

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