ロンドン・オペラとミュージカルの旅
23) セント・ポール寺院
  95年6月7日(水)

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 この日は《一日乗車券》の発売時間に合わせて、9時20分にホテルを出る。

 まず近くの《ロイド銀行》でTCを現金化しようと思ったところ『VISAのTCはここだと手数料がかかるので、《バークレー銀行》に行きなさい』と言って替えてくれない。
 僕は3%の手数料がかかってもいいんだけれど、英語でそう言えないので、銀行員が親切に教えてくれた方向へ歩き出す。

 《バークレー銀行》がやっと見つかったのは、バス停にして2つ先。
 しかしここでは新たな悲劇が僕を待ち受けていた。
 《バークレー銀行》は普段は9時に営業開始なんだけれど、水曜日だけ10時営業開始なの。

 仕方がないので、銀行の前で開店を待つ。
 そのうちに長い列が出来る。

 目の前にVISAカードのキャッシングの機械があって、そこでお金を下ろしていく人も多い。
 僕はVISAカードを持っているんだが、この機械の使い方が分からない。
 貴重な時間が、むなしく過ぎていって、とっても悲しい。

 やっと現金化をすませた僕は《セント・ポール寺院》へと向かった。
 《セント・ポール寺院》といえば、メリー・ポピンズかロイヤル・ウェディングか。
 ここでは立派な日本語ガイドが売られていた。

 僕が興味があったのは、地下のクリプト。
 ここは色々有名な人のお墓がたくさんあるが、きれいに照明がしてあって、博物館みたいになっている。

 真ん中にあるのが「ネルソン提督」。
 この寺院の設計をした「クリストファー・レン」は奥の右側。
 ちなみに「彼の記念碑を捜す者は回りを見よ」という有名な言葉は、お墓ではなくて、ドームの真下の床に刻まれている。

 僕が見たかったのは、まず、オペレッタ《ミカド》の作曲家、アーサー・サリバンの墓。
 このクリプトにはボランティアの案内人がいる。
 で、おばあさんに『アーサー・サリバン』と言ってみたんだけれど、何度言っても通じない。
 で、紙に書いたら、『オー、アーサー・サリバン!』なんて、僕の発音の一体どこが悪いのかよく分からないんだけれど。。。

 それから、ペニシリンの発見者フレミング。
 彼は火葬されたので、灰が床に埋められている。

 それからフローレンス・ナイチンゲールの記念碑。
 彼女は遺書で《ウェストミンスター寺院》への埋葬を断り、田舎に埋葬されたので、ここに記念碑だけがある。

 《セント・ポール寺院》を出て、隣のBOOKS NIPPONという本屋さんで読売新聞を買って、ベンチに座って読む。
 トップ記事は『麻原教祖告訴』。
 こうして新聞を読んで、一日一回日本に電話していると、日本から取り残されずにすむような気がする。

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