ロンドン・オペラとミュージカルの旅
26) 《レ・ミゼラブル》
 95年6月7日(水)

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 街の中はすごく混んでいたが、なんとか開演ギリギリに《パレス劇場》に到着。

 パレス劇場の内装はクラシックなものだが、少し古くなっているようだ。
 椅子の前後の幅は、他の劇場より広い。
 舞台はやはり名古屋の中日劇場よりずっと狭い(中日劇場が広すぎるのか)。

 この3時間半の大作ミュージカルのストーリーを説明するのは難しいが、ジャン・バルジャンが刑期を終えて出獄する場面から彼の死までを、周囲の人物の運命を含めて描く。

 クライマックスになるのは1832年の学生暴動。
 この暴動は、国王ルイ・フィリップを中心とする立憲君主制を目指すブルジョアと、それに反対し共和制を目指す学生や労働者との戦い。

 この上演は、出演者のレベルが高く、大変満足できるものだった。
 特に、学生たち。
 一人一人に存在感がある。
 当然のことながら学生みんな欧米人で、カフェの場面など『これが本物なんだ』なんて思ってしまう。

 考えてみれば、この話は僕のまわりに座っているヨーロッパの観客にとっては、百数十年前に実際にあった話、自分たちの話なんだね。
 そう思うとバリケードで学生たちが死んでいく場面なんか粛然としてしまった。

 最後は初めて経験するスタンディング・オベイジョン。

 もし、ロンドンでロングラン公演を一つ観たいということなら、ためらわずこの《レ・ミゼラブル》をお薦めしたい。

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