ニューヨーク・オペラとミュージカルの旅 96年5月3日
7)ニューヨーク フィルハーモニー

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 5月3日(金)は、朝から小雨でした。
 朝食は、近くにある、『ベーグル・ショップ』という店で、ベーグルとコーヒー。
 ホテル近くに、日系の(?)グロッサリー(果物屋)があり、朝日新聞を売っていました($2.50)。
 これはラッキーでした。
 これから毎日ここで朝刊を買うことになります。

 雨が降っているので、市内観光は諦めて、セントラル・パークそばのプラザホテルに行ってみました。
 もちろん《ホームアローン・2》の舞台を見るためです。
 ここのレストランは、きらきらと輝き、実にゴージャスなものでした。
 映画でお馴染みの受付カウンターなどを見て、満足。

 11時からは、エブリー・フィッシャー・ホールでNYフィルハーモニックの定期演奏会です。
 ウィークデイの午前だというのに、たくさんの聴衆が集まっていました。
 やはり、お年を召した方が多かったですね。
 学校から引率されてきた生徒の集団もいます。
 こうして新しい聴衆を増やしていこう、という意欲の現れでしょう。

 NYでは、コンサートでもミュージカルでも、会場の入口で、案内係にチケットを見せると席まで案内してくれて、プレイビル(プログラム)を渡してくれるという形でした。
 プレイビルを見ていると、来週には内田光子さんがアンドレ・プレヴィンの指揮で、ラヴェルのコンチェルトを演奏するようです。
 また、タケベヨウコという人が、バイオリンのメンバーにいるようです。

 さてこの日の指揮者はパーヴォ・ベルグルンド。
 サウスポーの指揮者は初めて見ました。

 最初の曲はシューベルトの《交響曲第4番》。
 1楽章ごとに拍手がありますが、指揮者は挨拶しません。
 全楽章終わったところで、指揮者の挨拶です。

 2曲目は、イェフィム・ブロンフマンのソロで、プロコフィエフの《ピアノ協奏曲第2番》。
 1楽章終わったところで、また拍手がありましたが、今度は シ〜! という声も聞こえて、ソリストが会場をじろりと見たりして、笑い声が広がりました。
 それからは、楽章の間の拍手はなくなりました。
 プロコフィエフの《ピアノ協奏曲第2番》は、いかにもプロコフィエフらしいメカニックで派手な曲で、ピアニストに対するスタンディング・オベージョンも見られました。

 後半のシベリウスの《交響曲第5番》はパスして、地下鉄でタイムズスクエアに向かいます。
 地下鉄は、駅が暗いんですが、特に危険なこともありませんでした。

 
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