ドイツ音楽紀行(2)1997年4月12日(土)
 ENO 《オルフェオとエウリディーチェ》


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 フォーラムホテルにチェックインだけして、地下鉄でレスタースクエアに向かう。
 本日の観劇はイングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の《オルフェオとエウリディーチェ》だ。
 イングリッシュ・ナショナル・オペラは猿岩石で有名なトラファルガー広場の近くにある。
 で、レスタースクエアの駅で通りがかりの人に、トラファルガー広場がどちらにあるのか聞いてみたんだが、みんな知らないの。
 観光客ばかり (^_^) 。

 やっと7時15分にイングリッシュ・ナショナル・オペラがあるコリシアム劇場に到着したが、ロビーには誰もいない。
 7時開演だったんだそうだ (^_^;。
 チケット窓口で聞いてみたところ『本日は立ち見席しかない。£5(1000円)』とのこと。
 安いので喜んでしまった (^_^) 。
 ついでに、19日の《ファウストの劫罰》のチケットも購入。
 係員の案内で立ち見席に行くと、そこでは2〜30人の人が立ち見をしていた。
 この公演は新演出なんだそうで、人気があるようだ。

 グルック 《オルフェオとエウリディーチェ》
 ロンドン・コリシアム劇場 1997年4月12日(土)7:00PM

      ORPHEUS:MICHAEL CHANCE
      EURYYDICE:LESLEY GARRETT
      AMOR:HELEN WILLIMS

      CONDUCTOR:JANE GLOVER
      DIRECTOR:MARTHA CLARKE

 グルック(1714〜1787)作曲のオペラ《オルフェオとエウリディーチェ》は、オルフェオが死んでしまった愛妻エウリディーチェを生き返らせに地獄に行くという、有名な神話を扱っている。

 僕が入場したところは、天使の翼を背負った愛の神がオルフェオの願いを聞き入れ、励ます場面だった。
 舞台は黒い床に岩がボコボコと置いてあるだけの抽象的なもの。
 照明だけで場面転換をしている。
 オーケストラは小編成のバロックスタイル。

 で、オルフェウスが地獄に行く場面になるんだが、そこでは黒い服を着た3〜4人の女性が、舞台を引きずり回されている。
 あまりひどく地面に打ちつけられたりするものだから『人形かな?』と思って見ていたんだが、自分で動き出したので人間だったんだ(@_@)。
 引きずられる度に黒いドレスがめくれ上がるんだが、どうも下着をしていないように見えるので、オペラグラスで確認したところ、残念ながら肌色の下着を付けてることが判明した (^_^;。

 しかし、しばらく見ていたら、何となく先が読めてしまった。
 演出が常識的なのね。
 オルフェオの MICHAEL CHANCE は有名なカウンターテナー(男声アルト)なんだそうだが、声量が少ないような気がした。

 ということで20分位で観劇修了。
 もう一つの目的であった、ミュージカル《マルタン・ゲール》に向かった。

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