ロンドン・ミュージカル紀行 1997年12月31日(水)
9) 《FAME》 ヴィクトリア・パレス劇場

前へ  ホームページへ  ロンドン紀行目次へ  次へ
 
 
 この《FAME》は期間限定公演(10週間?)。
 僕は日本公演は後半だけ見て、それほど気に入ったわけではないんだが、「期間限定」というところに惹かれて (^_^ゞ、ヴィクトリア・パレス劇場に行って参りました。

 《FAME》 ヴィクトリア・パレス劇場
 1997年12月31日(水)7:30PM 

JOE VEGAS:KEV ORKIAN   SERENA KATZ:KIMBERLEY PARTRIDGE
  NICK:CHRIS LENNON    MABEL:JACQUI DUBOIS
TYRONE JACKSON:NEIL JOHNSON    IRIS:REBECCA REANEY
CARMEN:LUCY WILLIAMSON   SCHLOMO:PAUL LYONS
GOODY:CHRISTOPHER HOWELL  LAMBCHOPS:NINA FRENCH
MR MYERS:MARK FAITH    MISS SHERMAN:MICHELLE DIXON
MR SCHEINKOPF:MICHAEL BELL   MISS BELL:MAZZ MURRAY

 今回の旅では、どこの劇場も満席状態だったんだが、ここだけは8割くらいの入り。
 外観は古めかしいが、内装が新しい劇場。
 舞台は(教室の)壁で囲まれ、背景の絵が変わる。
 デッキ状の2階があって、移動式の階段が現れる。
 なかなか舞台装置の説明は難しい (^_^;。
 まあ、シンプルで機能的な舞台だったということだ。

 ストーリーは日本公演とほぼ同じ(だと思った)。
 若くて貧乏な学生たちが恋をして、人生に苦悩する話は、いつの時代にも受けるものだとは思うけれど、少しステレオタイプ(型にはまった)か?
 タイロン(黒人)の行動には、わざとらしさを感じたな。

 ラフな格好の学生たちが舞台に並ぶと《RENT》を思い出したりするんだが、内容的には(特に音楽の魅力には)大分差があると、僕は思った。

 キャストは歌唱もダンスもなかなかのものだったが、PAってどれくらいの関係があるんだろう?
 スピーカーのボリュームの上げ下げで、印象ががらっと変わるような気もした。

 キャストで一番良かったのはセレーナ役のパートリッジかな。
 彼女はエポニーヌのアンダースタディだったそうだ。

 あと書いておきたいのは、シャーマン先生が黒人だったこと。
 もし白人だったら、タイロン(黒人)が字が読めないというエピソードに、人種差別的な要素を感じたかも。

 それから、カルメンは自殺しなかった。
 少なくとも、目に見える形では (^_^;。
 卒業式でシェルモが『彼女はもう我々と一緒にいません。彼女の想い出のために歌います』と挨拶していた(と思う (^_^;)けれど。

 僕は日本公演のカルメンの扱いが嫌でしたよ。
 自殺するならお金を貰わなくてもいいんじゃないか?
 そこまで惨めなキャラクターにしなくても、と思いましたね。
 
 カーテンコールは二人ずつペアで出てきたんだが、最後がタイロンとカルメンだったのは意外でしたね (@_@)。
 
 
前へ  ホームページへ  ロンドン紀行目次へ  次へ