ルートヴィッヒ紀行(12) 2001年5月2日(水)
ゲルトナー劇場 《ミニョン》

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 本日のオペラ《ミニョン》はゲーテの『ウィルヘルム・マイスターの修業時代』を原作とする、セリフ入りのフランス喜歌劇の代表的作品だそうですが、日本で上演される機会は少ないでしょう。

 会場に入って驚いたのは観客の少ないこと。
 2〜3割でしょうか。
 舞台とオケを合わせた人数の方が多いかもしれないくらい (^_^;。

 原語はフランスですが、ドイツ語上演。
 そうそう、ゲルトナー劇場のカフェも『Kaefer』でした。


    アンブロワーズ・トマ《ミニョン・Mignon》
  2001年5月2日(水)6:30PM ゲルトナー劇場
 
       指揮:エッケハルド・クレム
       演出:ルドガー・エンゲルス

 ミニョン(ジプシーにさらわれた娘):ミカエラ・クルシェ
 フィリーヌ(女優):シモーネ・シュナイダー
 ウィルヘルム・マイスター(若い学生)
                  :フォルカー・ベングル
 ロタリオ(娘を探すさすらいの老楽人):ペーター・レーレ

 演出はいかにも現代ドイツのオペラ上演らしい、演出家の独りよがりなもの。
 実際の登場人物の他に、作者だか演出家がいる、というコンセプト。
 そのため、もともと知らないオペラがよけい分かりにくくなってしまいました。

 主役のミニョンはもともと冴えない役柄なんですが、歌も舞台姿も魅力に乏しく、
そんな人物に有名なアリア『君よ知るや南の国』を歌われても、特に感銘は受けませんでした。
 歌手で良かったのは女優フィリーヌ役のシュナイダー。
 美人で声も通り、ポロネーズ『私はティタニア』はなかなか聞かせました。

 僕はスズキメソッドでバイオリンを習っていたのですが、教則本の2巻に『ミニヨンのガボット』なる曲があります。
 トリルの練習なのかな?
 オペラ《ミニョン》の第二幕の前奏曲が、この『ミニヨンのガボット』で、懐かしかったー (^_^) 。
 音は一音高くなっていたけど。

 最後はミニョンはロタリオが探していた娘で、ロタリオはイタリアの領主であり、ミニョンとウィルヘルム・マイスターが結ばれるとは、いかにもいい加減なストーリーの流れで、「作者のゲーテって、本当に偉大なの?」と思ったけれど、原作とはストーリーが異なっているそうだ。

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