ルートヴィヒ紀行(15) 2001年5月3日(木)
プリンツ・レゲンテン劇場 《リナルド》 (1)

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 本日のオペラは、プリンツ・レゲンテン劇場(写真右 → )の《リナルド》。
 『プリンツ・レゲンテン』とは『摂政官』という意味で、ルートヴィヒに取って代わった、憎っくき (^_^; ルイトポルトのことを指しているそうです。
 バイロイト歌劇場を模して建てられたとのことですが、コンクリート造り(?)の建物でした。

 早く着いたので、近くにあるケーファー本店に行ってみました。
 ここは『地球の歩き方』に高級デリカテッセンと書かれていますが、洞窟のように続く通路に、食材店がたくさん並んでいました。
 確かに、種類は豊富なようでした。
 レストランは3階にありましたが、薄暗くて高そうだったので (^_^;、すごすごと退散しました。

◇Tachlerさん

 劇場に戻ったら、『チケット求む』と書かれたカードを持った、東洋系中年女性が目に付きました。
 この人はソウル出身のTachlerさんという、ミュンヘン近郊に住んでいるオペラファン。
 気が合ってしまって (^_^) 、劇場のカフェ(これまたケーファー)で、じっくり話をしてしまいました。

T:《リナルド》の演出(オールディン)は素晴らしい。これで観るのは8回目。
  観るたびに新しい発見がある。
僕:バイエルン国立歌劇場は秋に来日しますが、《トリスタンとイゾルデ》の演出家
  ペーター・コンヴィチュニーは如何ですか?
T:彼にはアイディアがある。
僕:ハンブルグで《ヴォツェック》を観たけれど、僕は嫌いです。
T:クレージーだと思った(笑)?
僕:そうそう(笑)。

僕:《フィガロの結婚》の演出家ディーター・ドルンは如何ですか?
  僕は彼の《ナクソス島のアリアドネ》をザルツブルグ音楽祭で観たことがあるけ
  れど、素晴らしかった。
T:まあ、ベームの (@o@) ?
僕:そう、ラストシーズン (^_^) 。
T:ドルンは小劇場の演出家なので、バイエルン国立歌劇場は彼には大きすぎる。

僕:ゲルトナー劇場で《ミニョン》を観たけれど、観客が少なくてびっくり。
T:あれは醜悪だ。
僕:コンヴィチュニーの同類に見えましたが‥‥。
T:ゲルトナー劇場でも、《ホフマン物語》は良い。 などなど。

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