ルートヴィヒ紀行(14) 2001年5月3日(木)
ポッセンホーフェン (后妃エリザベートの館)

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◇ ポッセンホーフェン

 遊覧船で渡ったポッセンホーフェンの船着き場のすぐそばに、ポッセンホーフェン城がありました。
 湖岸沿いの散歩道から赤い屋根、白い壁の館がよく見えます。

 エリーザベト皇后が16歳までを過ごした館で、ミュージカル《エリザベート》ファンの僕としては、どうしても訪ねておきたい館でした。

 念のために書いておきますが、僕の《エリザベート》は小池修一郎改竄による日本公演ではなく、ウィーン・オリジナル版ですのでよろしく。

 広々とした庭には白いベンチが置かれています。
 この庭で母ルドヴィカは集まった親戚に向かい『娘ヘレーネがオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフと婚約するだろう』と誇らしく発表し、そこに背景を突き破って、ブランコに乗ったエリザベートが飛び出して来たのでした。

 えーとブランコブランコ‥‥現地にブランコは無いね (^_^;。

ポッセンホーフェンの館 館からシュタルンベルク湖を望む


 ポッセンホーフェンの船着き場の周りには、スケッチを売っているおじさんの小屋があるだけで、カフェもレストランもありません (@o@) 。
 脱水状態でしたが (^_^; 仕方がないので、帰りの船の到着まで散策を続けます。

 湖に面したベンチに座り、少女エリザベートが見たままのシュタルンベルク湖を目の前にします。
 右手遠くにはアルプスの山々が見えています。
 ここで特記しておきたいのは、ここから左手遠くの対岸にベルク城が見えること。
 意外に近いんだ (@o@) 。

 また、フェルダフィンクの街のそばにルートヴィヒとエリザベートが逢い引きをしたという薔薇島(Roseninsel・写真右 → )が見えます。
 ヴィスコンティの映画、『ルートヴィヒ・神々の黄昏』にも、この島は出てきましたね。

 ルートヴィヒの逮捕を知ったエリザベート皇后はフェルダフィンクの街にやってきました。
 そのホテルは今でも『カイザリン・エリーザベト』として残っているそうです。

 彼女はベルク城に幽閉されたルートヴィヒを助けるためにやって来た、という説もあります。
 確かにオーストリア皇后が、この時期に、意味もなくフェルダフィンクに来るわけもないでしょう。

 『カイザリン・エリーザベト』からもベルク城は見えるのでしょうか?
 確認のためフェルダフィンクにも行ってみたかったのですが、交通アクセスと時間がありません。
 無念の涙を飲みました。

 フェルダフィンクの薔薇島と『カイザリン・エリーザベト』を訪れることが出来たのは、2006年5月6日。
 こちらの紀行文をお読み下さい。

 帰りの航路は ポッセンホーフェン → レオニ → ベルク → シュタルンベルク の順でした
 薔薇島の近くを通りましたが、薔薇島は予想より小さな島で、林の中に館が見えました。
 遊覧船からは、湖畔に立つ十字架とVotivkircheを、よく見ることが出来ました。
 そして、ベルクの村はずれにあるベルク城もよく見ることが出来ました。

十字架と教会 ベルク城

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エリザベートゆかりの地