前へ ホームページ ブダペストの最初 次へ |
◇エルケル劇場 英雄広場でタクシーを拾い、次の目的地は「東駅」に近い「エルケル劇場」です。 この劇場は近代的な外観を持つ劇場でした。 明日には《魔笛》が上演されますが、オペラ座の《オテロ》のチケットが買えたので、《魔笛》はパスするしかありません。 扉を押しても開かないので、エルケル劇場は外からの写真だけです。 エルケル・フェレンツ(1810〜93)の名は今回初めて知りましたが、ハンガリー音楽の歴史の中で大変重要な地位を占めている作曲家で、《フニャディ・ラースロー》《バーンク・バーン》などの国民主義的なオペラを作曲したそうです。 彼は国立オペラ座の初代音楽監督を勤め、こけら落としにはこれらのオペラが上演されました。 国立オペラ劇場の正面や内部には、エルケルの像が置かれており、彼がいかに重要な人物であったかが分かります。 ちなみに第二代音楽監督がグスタフ・マーラーで、オットー・クレンペラーも歴代の指揮者に名を連ねています。
◇国立オペラ座ツアー そのままタクシーで国立オペラ座に戻り、4時からの内部ツアーに参加します。 前にも書きましたが、このツアーの料金(2000フォリント)はオペラのチケット代(1400フォリント)より高いだけあって、チケットも立派なものでした。 僕は英語のツアーに参加しましたが、参加者は多かったですね。 ガイドは医学部の女子学生で、「医学のことなら何でも聞いてください」と笑いを取っていました。 金色に輝く劇場内部は豪華そのものですが、ウィーンのオペラ座より大きくすることは許されなかったそうです。 后妃エリザベートは観客から姿を見られない、ステージ横のバルコニー席がお気に入りだったそうです。 もっとも、ここからはステージもほとんど見えないわけですが‥‥。
|