ニュルンベルク・ミュンヘン紀行
(7) バイロイト紀行(4) 辺境伯歌劇場など 2006年5月4日 (木)

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 バイロイト旧市街の中心はシュテルンプラッツ。
 中央の泉には騎馬像が建てられていたが、これが誰だかは分からない。

シュテルンプラッツ 泉の騎馬像


 近くに行列が出来ているヴルスト屋があったので並んでみた。
 行列が出来る店は美味しい店だろう。

行列が出来る店は美味しい店 次々とソーセージが焼けてくる
ゼンフ(からし)を塗って 出来上がり


 バイロイト旧市街観光、まずは新宮殿。
 18世紀のバイロイト辺境伯フリードリヒの妻ヴィルヘルミーネは、プロイセンのフリードリッヒ大王の愛する姉であり、バイロイトに繁栄をもたらした。

 彼女が建てたのが、この新宮殿。
 一階は博物館となっており、二階に宮殿が復元されている。

新宮殿 一階は博物館
こちらが二階宮殿への入口 豪華な装飾の室内
庭園の並木道 ヴィルヘルミーネ


 ヴィルヘルミーネはバイロイトに多くの芸術家を招き、自分でオペラも作曲した。
 彼女の命で建てられたのがこの辺境伯歌劇場。
 豪華絢爛たる装飾で飾られた美しいオペラハウスだという。

 ところが、中は真っ暗。
 バイロイトの歴史紹介(?)のフィルムが上映されていて、フィルムに合わせ劇場内の所々にスポットが当たる。
 こちらは劇場を見に来たのに、何を考えているんだ?

 仕方がないので絵はがきを買って早々に退散。
 座席は古い椅子で、肘掛がないのが印象に残った。

 ワーグナーはこの辺境伯劇場での自らのオペラ上演の可能性を考えバイロイトに来たというが、確かにこの劇場では小さすぎる。
 しかしバイロイトの街が気に入ったワーグナーは、この街に新しく自分のオペラのための劇場を建てる決断をした。
 1872年5月22日、59歳の誕生日にバイロイト祝祭劇場の定礎式を終えたワーグナーは、この辺境伯歌劇場でベートーベンの『第九』を指揮した。

辺境伯歌劇場 辺境伯歌劇場の絵葉書


 これでバイロイト観光はお仕舞い。
 駅で祝祭劇場と汽車の写真に挑戦してみたが、汽車の本数が少なくてなかなかやって来ない。
 やっと来た赤い汽車で連写。



 下の写真は「普通の人は黄色い花と赤い汽車に注目し、オペラファンは後ろの祝祭劇場に注目する」という二重構造で気に入っているんだが、如何なものでしょう (^_^) ?

 
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