ニュルンベルク・ミュンヘン紀行  2006年5月6日 (土)
(19)
トゥツィンク → 薔薇島(Roseninsel)

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 前に書いたトゥツィンクの観光案内所では、フェルダフィンクにある薔薇島(Roseninsel)への行き方も聞いておいた。
 返事は「バスもタクシーもないので歩くしかない」とのつれないもの。
 「ドイツに着いてから歩き回って足は疲れ切っている」と訴えても「歩いても1時間ちょっとだから」とおばさんも可愛い娘さんもニコニコ笑いながら言うんだな (^_^;。

 この日はタクシーで金に糸目は付けずに駆け回る覚悟で、ATMから資金を引き出してきたのに‥‥。
 2時からのバイエルン国立歌劇場のガイドツアーに間に合うのだろうか?

 さて、フェルダフィンクへの道はブラームスハウスの前から始まり、その道は「Brahmsweg(ブラームスの道)」と名付けられている。
 そして Brahmsweg の終わるところで、目の前に美しいシュタルンベルク湖が開ける。

 かつてブラームス本人がこの道を歩き、ブラームス本人がこの景色を見たのだ、という感慨に浸ることが出来るのが「音楽史跡の旅」の醍醐味だ (^_^) 。

ブラームスハウスから右の道へ Brahmsweg ブラームスの道
Brahmsweg を抜けると、湖が広がる 水もきれいで透明度が高い
ブラームスの記念碑が建っていた ここからトゥツィンクを振り返る


 なおも進むと、ELLY NEY というピアニストの像が建っていたので写真を撮っておいた。
 台座には「トゥツィンクの名誉市(村?)民」と書かれていた。
 調べてみると、戦前にベートーベン弾きとして有名なピアニストだったそうだ。

 ここでもう一度トゥツィンクを振り返る。
 湖岸を通る道はこの散歩道だけ。
 タクシーに乗っていたらこの美しい景色を見ることが出来なかったわけで、観光案内所の二人に感謝しなくては、と反省する (^_^ゞ。

ELLY NEY (エリー・ナイ)の像 もう一度、トゥツィンクを振り返る


 やがて散歩道は山の中に入る。
 美しい草花も咲いていた。
 詩人ハイネも「美しき5月、すべてのつぼみが開くとき」と『詩人の恋』(シューマンの歌曲集・大好き)で歌っている。

 歩きながらふと思ったのだが、かつてこの道を歩いた日本人はいるのだろうか?
 ブラームスと薔薇島の両方に興味がある人以外には、この道を歩く理由がないわけだ。
 そんな人が僕以外にいるのだろうか?

 1時間以上歩いて、やっと右手、木の間に薔薇島が見えてきた。
 これは「助かった!」と本当に嬉しかった。

散歩道は山の中に入る 美しい草花も咲いていた
木の間に薔薇島が見えてきた 陸地との位置関係はこんな感じ


 薔薇島への桟橋には多くの人が集まっていた。
 そこには「Hochzeit のために、最初の船は12時」と書かれている。

 「Hochzeit?」 「ん? フィガロのHochzeit?」 「結婚式か (@o@)!」とびっくり。
 結婚式に薔薇島を貸し出しするんだ。

船待ちの人がいっぱい Hochzeit のために、最初の船は12時


 この時点で、2時からのバイエルン国立歌劇場のガイドツアーはどこかへ飛んでしまった。
 1時間以上の時間待ちとなってしまったのでフェルダフィンク方面に歩いていくと、「STRANDBAD FELDAFING」というレストランがあったので休憩と情報収集。

 注文したミックスアイスには「寿」と書かれた笠が付いていた (@o@)。
 ウェイトレスのお姉さんに意味を聞かれたので「SUSHI」と答えたら、「ウッソー!」と大変喜ばれた (^_^) 。

STRANDBAD FELDAFING 「寿」と書かれた笠
 
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