ジュネーブ・エリザベート紀行 
3) アンリ・デュナン 07年4月29日(日)

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 グランテアター前の広場の左手にトレイユ坂があり、その登り口にアンリ・デュナンの胸像が建っています。
  アンリ・デュナン(1828年5月8日〜1910年10月30日)はジュネーブに生まれ、赤十字を創設し、1901年に第一回ノーベル平和賞を受賞したことで知られています。
 
グランテアターから左手を見ると トレイユ坂があり、その登り口に
アンリ・デュナンの胸像が建っている アップ


 デュナンが31歳の時、仕事で北イタリアを旅行中に、イタリアの統一をめぐってオーストリア軍とフランス・サルジニア連合軍との間で戦われた「ソルフェリーノの戦い」に遭遇しました。
 この戦いでの死傷者は4万人を超え、デュナンは近隣の農家の婦人や旅行者に呼びかけ、敵・味方の区別なく傷ついた兵士を助けました。

 彼はこの体験を書いた「ソルフェリーノの思い出」という本を著し、国際的救護団体の設立を世界中に訴えました。
 多くの人が、この考えに共感し、そして、それを実現させるために彼を含む「五人委員会」が結成されました。
 そして、ついに「赤十字国際委員会」の創設なりますが、彼はその仕事に没頭するあまり、自らの会社の経営に失敗し、39歳のときに破産宣告を受け、その後消息を絶ちました。

 1895年スイスの新聞記者が、スイスのハイデンにある養老院で67歳になっていたデュナンに会い、記事を書きました。

 1901年、デュナンは赤十字創設の功績が認められ、世界で最初のノーベル平和賞を受賞しました。
 1910年10月30日、デュナンは養老院で亡くなりました。
 82歳の時でした。


 公園で大きなチェスを楽しむ人々の間を抜け、ジュネーブ観光定番の宗教改革記念碑です。
 カルヴァン生誕400年に当たる1909年から1917年にかけて造られた、長さ100メートルの巨大なレリーフです。
 中央の人物は、左からファレル、カルヴァン、ベーズ、ノックス、だそうです。
 
大きなチェスを楽しむ人々 定番の宗教改革記念碑
長さ100メートル 左から二人目がカルヴァン


 本日最後の目的地はアンリ・デュナンの生家です。
 住所はヴェルデーヌ通り12番地と分かっているのですが、道を通る人に聞いてもヴェルデーヌ通りが分かりません。

 ちょうど通りかかったタクシーに乗ったところ、運転手さんは狭い道をくるくる回って、サン・ピエール大聖堂に近いヴェルデーヌ通り12番地に到着することができました。

ヴェルデーヌ通り 12番地、デュナンの生家
壁のプレート アップ
 
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