前へ ホームページへ 紀行目次へ エリザベート関連史跡 次へ |
ここで大事件が発生しました。 慌てていたのでデジカメIXY900ISを落とし、壊れてしまったんです。 カメラの表板が歪んでしまい、かなりの重症です。 予備にIXY50は持って行ったのですが、やはり画角が28ミリと35ミリでは写る範囲が違います。 困ってしまい、IXY900ISを叩いて気合いを入れましたら、何とか「かんたんモード」でなら撮れるようになりまして、IXY900ISで撮影し、IXY50で画面を確認するというバカバカしい作業を繰り返しました。 長年旅行をしていますが、カメラを落としたの初めてです。 予備のカメラはメインのカメラと同じでなくてはならないことを思い知りました。 これ以後はどんな時も、IXY900ISを首からかけて行動しました。
なにはともあれ出発です。 モントルーから ロシュ・ド・ネー山頂(標高 2042 m)まではおよそ1時間。 グリオンからだと30分くらいでしょうか。 最初は美しい花とアルプスを眺めながらの旅ですが、徐々に高度が高くなると、目の前に異様な山が現れました。 坊主頭のような特徴的な山容を持つこの山はジャマン峰。
この辺りからは、左右に広がる雄大な景色に圧倒されました。 山頂では展望台のある(らしい)レストランも閉まっていて、覚悟の上とは言いながら、やはり残念でした。
◇ コー(CAUX) 最近気づいた事 ジャン・デ・カール『麗しの后妃エリザベト』には、エリザベート最後の日々について、「エリザベートは1898年8月30日に、モントルーの北にあるコーに到着した」と書かれています。 僕はこの「コー」がどこにあるかとっても知りたかったんですが、フランス語しか通用しない世界の中で、現地での調査を諦めてしまいました。 ![]() 皆さん、テリテのケーブルカー駅にあった右の案内図をご覧下さい。 「GLION」の次に「CAUX」という名前が見えるでしょう? これが、探していた「コー」らしいんです。 そして、『麗しの后妃エリザベト』によれば、彼女は9月3日、登山列車でネーに登り、ネーの岩場を登ったそうです。 そして、彼女は9月10日にジュネーブで刺殺されたんですね。 僕が見た景色は彼女が死の一週間前に見た景色だったわけです (@o@)。 さあ、これだけの情報があるのです。 次に行かれる方にはエリザベート最後の宿舎など、「コー」の詳しいレポートをお願いしたいものです。 さて旅行に戻り、ジュネーブへの帰り道に、トロシュナにあるオードリー・ヘップバーンのお墓を訪ねようとモルジュの駅で降りました。 駅前のタクシー運転手に「トロシュナ」と言うと、「トロシュナか〜」と嫌そうな顔をします。 こちらはフランス語は話せないし、向こうはフランス語しか話せません。 結局話はそれ以上進まず、トロシュナ行きは諦めて、次の列車でジュネーブに帰りました。
|