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会場には「休憩時間60分」との掲示がされていました。 60分もの長い時間をどのように過ごそうか、困っていたのですが、この休憩時間にピエール・ブーレーズのインタビューが行われました。 インタビューは英語で行われ、集まったフィンランドの人々は通訳なしで難しいお話が分かるようです。 僕なんか最初の「アンプリファイアーがどうたらこうたら」というところで、すぐに諦めてしまいました (^_^; 。 難しい芸術論議が英語で分かるなんて、フィンランドの人はすごいです。 僕は中学校から英語を習っているのに、どうしてこんなにダメなのか落ち込んでしまいます。 「島国で外国人と話す機会がないからでしょう」と慰められましたが (^_^; 。
![]() 後半はブーレーズ・プログラム。 3曲目はジェローム・コムテ(Comte)のクラリネットソロによる『Dialogue de l’ombre double』という曲で、舞台上のソロクラリネットと録音されたソロクラリネットが交互に演奏する会話になっているようです。 クラリネットに課せられた技巧は大変なもので、特殊奏法や尺八のような音もあり、ジェローム・コムテのハイレベルな演奏に驚嘆しました。 演奏後、会場にいたブーレーズが舞台に上がり、コムテと固く抱き合っていました。 最後の曲はブーレーズの自作自演で『explosanteーfixe』という曲。 オーケストラを弦楽器と木管楽器と金管楽器の3つのグループに分け、それぞれにフルートのソリストが付いています。 この曲はよく分かりませんでした。 ブーレーズの指揮はごく普通であったことを確認して満足満足 (^_^) 。 終演は10時半で、さすがに空は暗くなっていました。 |