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続きまして、サン・ロレンツォ教会に近い メディチ・リッカルディ宮殿。 外観は特徴のない建物で、民衆のねたみを警戒したメディチ家の当主が、わざと目立たない設計にしたとか。
ここはそれほど混雑してはおりませんでした。 しかし2階『三賢王の礼拝堂』に上る階段の前では人が並び、なかなか進みません。 10人くらい10分間隔ぐらいで人の入れ替えがあるようです。 中に入って分かったのですが、この礼拝堂はとても小さい。 10人以上は入れない感じです。 しかし、周囲の壁面をベノッツォ・ゴッツォリ(1421年?~1497年)の絵で囲まれたこの礼拝堂は、とても素敵な空間でした。
ゴッツォリの『東方三賢王の礼拝』はメディチ家関係の本に必ず出てくる有名な絵です。 画面右側の白馬に乗った若者はロレンツォ豪華王。 そしてその左、白馬に乗った赤い帽子の老人がロレンツォの父でこの壁画の注文主ピエロ・デ・メディチであると言われています。 赤い帽子をかぶった従者の中に、ゴッツォリ自身の自画像も描かれているそうです。 しかしこの絵は豪華絢爛であって綺麗であって可愛い。 僕はこの絵がすっかり気に入ってしまいました (^_^) 。
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