『パリ お墓とオペラの旅』 2011年5月2日(月)
27)パリオペラ座 《トスカ》
  
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 プッチーニ作曲 オペラ 《トスカ》
 2011年5月2日(月)7:30PM
 パリオペラ座(バスティーユ)

 指揮:レナート・パルンボ
 演出:ウェルナー・シュローター

 トスカ:イアノ・タマー
 カヴァラドッシ:カルロ・ヴェントレ
 スカルピア:フランク・フェラーリ

 前にも書きましたが、僕のチケットは「最後の一枚」として手に入れたチケット。
 ところが、この席が11列の通路寄りという、大須演芸場か宗次ホールかというくらいステージに近い席。
 いつもは最後列で聴いている僕にとって、居心地の良い席ではありませんでした。

 ステージは巨大な空間で、席が近すぎるためにかえって声が聞こえてこない感じでした。
 
 シュローターの演出は、当然の事ながらおかしい。
 ヨーロッパのオペラハウスですからね。

 例に取れば、ステージ写真はカヴァラドッシ処刑の場面ですが、手前に倒れている人がいるでしょう?
 この人は死体で3幕の最初から、この場所に転がっています。
 なぜって? そんなこと分かりませんよ (^_^; 。

 銃を発射する兵士の上、中央に寝転んでいるのが牧童で、なぜいつまでも寝転んでいるかが不明だし、何より子供が可哀想。

 トスカはその左側の空間に飛び降りますが、どこでも飛び降りれば良いというものではないでしょう?
 僕なんか肥だめに落ちたような気がしたものです。

 歌手は全体に声量に乏しい感じ。
 特にカヴァラドッシはレベルが低いと思いました。
 
 ところが、こんなカヴァラドッシにもカーテンコールで「ブラヴォー!」が飛ぶんですね。
 僕はフランス人のオペラ鑑賞能力に疑問を感じてしまいました。

 メトロの駅が工事中だったので、終演後はタクシーでホテルに帰りました。
 前にも書きましたが、パリのタクシーは日本より少し安い感じでした。
 
カーテンコール 終演後のバスティーユ広場

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