チロル&ザルツブルク 落ち穂拾いの旅
5)マーラーの作曲小屋(トブラッハ/ドビアッコ)T  2012年4月30日(月)

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 今回の旅の最初の目的地は、マーラーが『大地の歌』、交響曲第9番を作曲した、南チロルのトブラッハにある作曲小屋です。
 僕は今までにシュタインバッハとマイヤーニッヒの作曲小屋を訪れているものですから、トブラッハ(ドビアコ)の作曲小屋を訪れなくては、死ぬにも死ねない気持ちです (^_^ゞ。

 インスブルック駅でドビアッコまでのチケットを注文したところ、ドビアッコはイタリアなので、ここでは乗換駅のフォルテッツァまでのチケットした売れない。
 フォルテッツァからドビアッコまでの切符はフォルテッツァの駅で買うように、との指示を受けました。

 マーラーが滞在した時代(1908・09年)には、トブラッハを含む南チロルはオーストリア領だったのですが、第一次世界大戦後のサン=ジェルマン条約(1919年)によって、南チロルはイタリアに割譲されてしまいました。

 ユーロシティに乗り、 9:27 インスブルック発、10:46 フォルテッツァ着。
 乗換駅のフォルテッツァは驚いたことに無人駅でした。
 切符の自動販売機はありましたが、イタリア語で切符を買うことなどはできません。
 切符は列車内で買うことにして、サン・カンディード行きの列車に乗り込みました。
 10:50 フォルテッツァ発、12:10 ドビアッコ着。
 
インスブルック駅 フォルテッツァ駅


 危惧したとおり、ドビアッコ駅も無人駅で、駅前に人の姿はありませんでした。
 タクシーでマーラーの作曲小屋を見て、余った時間でそのままドロミテを回ってみようという甘い計画は夢と散ってしまいました (^_^ゞ。

ドビアッコ/トブラッハ駅に到着 駅舎の向こうにドロミテの山が聳える
ドビアッコ/トブラッハ駅 またも無人駅


 駅前にあるのはドロミテの登山ガイド事務所と、「レッド・ブル」というアメリカインディアン (@o@) のバー。
 「レッド・ブル」に入って「グスタフ・マーラー・ハウス」と言ってみたのですが、お客さん達は「グスタフ・マーラー・ハウス」の場所は知っているようですが、イタリア語しか話せないんです。

 南チロルの本には「住民は今でもドイツ語を話す」と書かれていますが、僕がドビアコで会った人たちは、イタリア語オンリーでした。
 まあ、ドイツ語にしても分からないんですけれどもね (^_^ゞ。

 そこにシティバスがやって来まして、運転手さんは英語を話せました (^_^) 。
 「ずっと真っ直ぐ行けばマーラーハウスはある」とのことです。
 駅前から見える山はHaunold(1500m)と言うらしい。

駅前から見える山はHaunold(1500m) 右側に「レッド・ブル」


 運転手さんの指示通り真っ直ぐ歩いていったら、街外れに出てしまいました (@o@)。
 途方に暮れて「地球の歩き方」を読み直してみたら、この街にはインフォーメーションがあるらしい。

 なんとなく街の中心と思われる方向に進み、辿り着いたインフォーメーションは工事中で閉まっていました (^_^; 。
 工事をしているお兄さんに「クローズド?」と聞いてみたら、「ドゥエ・ウーア」という返事。
 どうもイタリア語とドイツ語の混合で「2時」と言っているようです。
 で、2時まで30分くらい、待つことにしました。

工事中のインフォーメーション インフォーメーションの横から
 
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