ギリシャ/后妃エリザベートと古代医学の旅
11)コルフ島 『アキレイオン荘(アヒリオン)T』 2014年1月2日(木)

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 ケルキラ空港からアキレイオン荘(アヒリオン)まではタクシーで15分、20ユーロでした。
 
アキレイオン荘入口 アキレイオン荘
入口の后妃エリザベート像 2階への階段
 
 
 僕はアキレイオン荘に行けば、いろいろな資料、文献が売られているものだと思い込んでいました。
 しかし、そこにあったのはパンフレット1枚だけ。
 これはショックでした。

 仕方がないので、受付のおじさんに「シシが1888年に泊まった宿はどこですか?」と聞いてみました。
 答えは「モンレポ(Mon Repos)宮殿で、ギリシャ国王の夏の離宮だった」とのこと。

 ここで僕は大失敗をしました。
 英語の会話に疲れて、話をここまでで切り上げてしまったんです。

 僕は「そのモンレポ宮殿はどこにあるのですか?」と聞かなければなりませんでした。
 帰国して調べると、モンレポ宮殿は、今では一般に公開されているそうなんです(写真右⇒)。

 こうして僕は「ミュージカル《エリザベート》の舞台を訪ねる」という旅の目的を達成することが出来なかったんですね (;o;)。

 アキレイオン荘はヴァルスベルク男爵の構想により、ナポリ出身の建設家ラッファエーレ・カリートが仕事を請け負いました。
 エリザベートが熱愛する英雄アキレウスのために捧げられた建物で、1891年10月(53歳)に完成しました。

 僕がアキレイオン荘に到着したのは8時30分で、コルフ行きのバスが来る10時20分まで、およそ2時間を僕はこの建物で過ごすことになりました。
 係員も部屋に入ってしまい、僕は一人っきり。
 后妃エリザベートを身近に感じることが出来るというものでしょうか。
 
ベッドルーム 居間?
階段 3階まで登ると
 
 
 3階まで登ると横8メートル、縦4メートルという巨大な壁画がありまして、これはハンス・マカルトの弟子であるフランツ・マッチュによる『凱旋するアキレウス』という作品です。

 『イリアス』のクライマックス、英雄アキレウスが一騎打ちでトロイの王子ヘクトールを打ち倒し、その死骸を馬車で引きずり回すというサディスティックな場面で、僕とエリザベートは趣味が合わないなと思いました (^_^; 。

凱旋するアキレウス ヘクトールの死骸を馬で引きずり回す
 
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