前へ ホームページへ 紀行目次へ 次へ 后妃エリザベート関連史跡 |
ケルキラ空港からアキレイオン荘(アヒリオン)まではタクシーで15分、20ユーロでした。
僕はアキレイオン荘に行けば、いろいろな資料、文献が売られているものだと思い込んでいました。 しかし、そこにあったのはパンフレット1枚だけ。 これはショックでした。 仕方がないので、受付のおじさんに「シシが1888年に泊まった宿はどこですか?」と聞いてみました。 答えは「モンレポ(Mon Repos)宮殿で、ギリシャ国王の夏の離宮だった」とのこと。 ここで僕は大失敗をしました。 英語の会話に疲れて、話をここまでで切り上げてしまったんです。 僕は「そのモンレポ宮殿はどこにあるのですか?」と聞かなければなりませんでした。 帰国して調べると、モンレポ宮殿は、今では一般に公開されているそうなんです(写真右⇒)。 こうして僕は「ミュージカル《エリザベート》の舞台を訪ねる」という旅の目的を達成することが出来なかったんですね (;o;)。 アキレイオン荘はヴァルスベルク男爵の構想により、ナポリ出身の建設家ラッファエーレ・カリートが仕事を請け負いました。 エリザベートが熱愛する英雄アキレウスのために捧げられた建物で、1891年10月(53歳)に完成しました。 僕がアキレイオン荘に到着したのは8時30分で、コルフ行きのバスが来る10時20分まで、およそ2時間を僕はこの建物で過ごすことになりました。 係員も部屋に入ってしまい、僕は一人っきり。 后妃エリザベートを身近に感じることが出来るというものでしょうか。
3階まで登ると横8メートル、縦4メートルという巨大な壁画がありまして、これはハンス・マカルトの弟子であるフランツ・マッチュによる『凱旋するアキレウス』という作品です。 『イリアス』のクライマックス、英雄アキレウスが一騎打ちでトロイの王子ヘクトールを打ち倒し、その死骸を馬車で引きずり回すというサディスティックな場面で、僕とエリザベートは趣味が合わないなと思いました (^_^; 。
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