ウィーンミュージカル 《エリザベート》 (6)
◇ ミルク/美貌のお手入れ/私は君にただ言うだけ
 
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◇シーン12 ウィーンのマルクト広場

 場面はウィーンのマルクト広場のはずだが、背景何もない暗い空間だ。
 しかし『ウィーンのマルクト広場』ってどこだ?
 ナッシュ・マルクトのことかな?
 それならこのアン・デア・ウィーン劇場の向かいでの出来事なんだ。

 『ミルク』

 『今日も民衆にミルクの配給がない。子供たちは死んでしまった。しかしあるところにはある。皇后はミルクの風呂に入っているのだ!』とスロープの上から、ルケーニが民衆を扇動する。
 《レ・ミゼラブル》を思い出させるシーンだ。
 合唱の迫力がすごい。

◇シーン13 エリザベートの化粧室

 『美貌のお手入れ』

 舞台には大きな鏡が4つ立っている。
 その間を、侍女がミルクの缶を奥の部屋に運んでいる。

 エリーザベト皇后は『美貌のお手入れ』をしているのだ。
 ミルクの風呂に、コニャック・卵入りのシャンプー、ヒレ肉から取った肉汁を飲み、顔のパックは子牛の肉。

 『私は君にただ言うだけ』

 そこへ、珍しくもフランツ・ヨーゼフ皇帝がやってくる。
 女官たちは退室し、フランツ・ヨーゼフは奥のエリーザベトに歌いかける。
 『私は君にただ言うだけ』とエリーザベトの条件を受け入れることを誓う。

 すると舞台上の4つの大きい鏡がぐるぐる回りだし、止まったところで、奥の鏡に、王宮にあるフランツ・クサヴァー・ヴィンターハルターの絵のポーズで、エリザベートが現れる。
 スタジオ録音CDの卜書きとは違うが、ここで客席からライブCDで聞くとおりの盛大な拍手喝采が沸き上がる (^_^) 。

 彼女は『あなたは私に何もくれなくていい、ただ私に私の生活をさせてさえくれれば。 私は私だけのものだから』と歌い、第一幕の幕が下りる。
 
 
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