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◇二本松城(霞ケ城) 2003年(平成15年)は、1643年(寛永20年)8月2日に丹羽光重公が白河より移封され、二本松藩主として入府してから360年目の節目となる記念すべき年にあたり、「二本松藩丹羽家入府360年記念事業」が行われています。 織田家重臣・丹羽長秀の子、丹羽長信は、関ヶ原の戦いで西軍に着いたため加賀国の8万石を没収されました。 しかし1603年に徳川秀忠の取りなしで常陸古渡1万石の大名に復活。 大阪冬の陣・夏の陣で活躍して、1627年に陸奥・白川など4郡で10万石を与えられました。 光重は長信の子供ですから、丹羽長秀の孫に当たります。 二本松城の駐車場に置かれているのが「戒銘石」。 寛延2年(1749)に藩主、丹羽高寛が、藩士への戒めとして、城内の自然石に刻ませたもの。 大石に刻まれた十六文字は、「お前がお上から戴(いただ)く俸禄(給料)は、人民の汗と脂の結晶である。下々の人民は虐げ易(やす)いけれども、神を欺くことはできない」という意味。 元二本松市長根本尚美(61)は、6月21日火葬場工事にまつわる収賄容疑で逮捕されました。 殿様の戒めを守らないと、こうなるんですね。 戊辰戦争で有名な「二本松少年隊」については、後で触れましょう。
◇二本松の菊人形 箕輪門を入ると、そこは菊人形会場。 今年のテーマは『武蔵』です。 武蔵の顔はどれも新之助で、ちょっと不気味でした。
会場で仰天したのは「千輪咲」。 中国から取り寄せたヨモギの木に次々と接ぎ木して、1本の根から1572本の菊が咲いているんです。
第3会場は『奥州安達ヶ原』の人形芝居です。 安達ヶ原には夏休みに行ったので、見たことがある笠石や黒塚が出てきて、人形芝居もそれなりに面白かったですね。
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