《ルル》 と 《顔見世》 と 《マンマ・ミーア》 (その3)
2003年11月23日(日)2:00PM

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◇ 二期会公演 オペラ 《ルル》

         アルバン・ベルク作曲 《ルル》全三幕
       2003年11月23日(日)2:00PM 日生劇場
          指揮:沼尻竜典  演出:佐藤 信

             ルル:飯田実千代
       ゲシュヴィッツ伯爵令嬢:西川裕子
          シェーン博士:黒田博
            アルヴァ:藤川泰彰

日生劇場 日生劇場


 魔性の女ルルと関係を持った男は次々と死んでしまい、ついにロンドンの売春婦となったルルは、切り裂きジャックに殺される。

 今回は三幕版の日本初演で、オペラファンの注目を集め、難解なオペラなのに三回の公演のチケットは売り切れたそうで、めでたいことです。
 僕はひたすら退屈でしたが、このような作品に挑戦した関係者の努力には、賞賛を惜しむものではありません。

 12音技法・無調の音楽とは、覚えやすいメロディを拒否した音楽でしょうか。
 楽譜を見ているオケはまだしも、歌なんかどうやって暗譜するんでしょう?

 ルル役の飯田さんは、もう何年前でしょうか、名古屋二期会《ねじの回転》の家庭教師役を見たことがあります。
 京都大学出身というインテリ美人にはピッタリの役で、それ以来ちょっとファンです。
 今回は東京での初主役ということで、緊張気味だったでしょうか。
 シェーン博士の黒田さんは素晴らしかったですね。

 作品も良く知らない僕が言うのもなんですが、演出はあまり面白くなかった。
 この作品にはもっと官能性が必要なのではないでしょうか?。

 最後のスーツなんか、落ちぶれた売春婦には見えません。
 ルル=下着姿というのが常識だと思っていましたから、ルルの露出度が少ないのは意外でした。
 オペラを見て「もっと脱いで!」と期待するのは、あまり品が良くないでしょうか?
 
 
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