県庁めぐり・和歌山 & 華岡青州の旅 (3/20〜21) 7) 那賀町名手/青州の里・春林軒 04年3月21日(日) |
◇ 青州の里・フラワーヒルミュージアム 粉河からJR和歌山線で名手まで、紀ノ川に沿ってなおも東へ移動します。 名手駅からはタクシーで「青州の里」に向かいました。 「青州の里」は、その跡地に昔の姿で復元した「春林軒」を中心とした施設で、平成11年4月に整備・完成しました。 タクシーが停まったところは「フラワーヒルミュージアム」。 売店や食堂の奥が青州関係の展示室になっており、青州が使った器具や手術着など、充実した展示がされていました。
◇ 春林軒 フラワーヒルミュージアムから春林軒に向かう途中に、曼陀羅華など通仙散の材料となった薬草が植えられていました。 まだ寒いので、葉も花もありませんでしたが。 春林軒は青州が全身麻酔による手術の成功で知られるようになってから建てられた、住居、診療所、医学校を兼ねた、建坪二百二十坪の実に立派な建物でした。 内部には妻の加恵に通仙散の人体実験をしている場面や、世界で初めて全身麻酔下の乳がん手術を行っている場面の人形模型があって、臨場感がありました。
◇ 華岡家墓地 春林軒から数分(200M)の所に華岡家墓地がありました。 華岡家の人々の30を越すお墓だけが集まっており、華岡家の隆盛が偲ばれました。 中でも、やはり青州の墓が立派でした。 妻・加恵は青州より6年前に亡くなったそうで、彼女の墓は青州の後ろにありました。 華岡家の当主は代々「随賢」を名乗り(青州は三代)、現在の当主は札幌で小児科をされており、名前は青州で「八代随賢」を名乗っておられるそうです。 墓地の隣には青州を記念する公園が整備されていました。
◇ 垣内池(かいといけ) 青州の里から500Mほどの所に「垣内池」がありました。 青州は50歳の時に、干魃と貧困に苦しむ農民のために、藩の許可を得て私財を投じて、土木工事を起こしました。 池の畔には「水みたば心をこめて田うえせよ 池の昔を思ひわすれず」という、青州の歌碑が建っています。
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