2005年12月31日(金) 九州三都紀行・長崎(8) : 丸山花街・長崎ぶらぶら節 |
◇ 丸山花街 江戸時代の長崎には「丸山」という花街があり、江戸の吉原、京の島原と並ぶ三大花街の一つとして栄えました。 西鶴は「日本永代蔵」に「長崎に丸山といふ所なくば 上方の金銀無事に帰宅すべし」と書いているそうです。 当時の建物で唯一残っているのが「花月」です。 かつて勝海舟、坂本龍馬、高杉晋作などもこの料亭で遊んだそうです。 シーボルトの日本人妻「お滝」はこの「花月」の前身「引田屋(ひけたや)」の遊女でした。 プッチーニのオペラ《蝶々夫人》のヒロイン蝶々さんも丸山の芸者だったと考えられます。
小説家なかにし礼は丸山の芸者「愛八」を主人公とした「長崎ぶらぶら節」で直木賞を受賞しました。 この小説は吉永小百合主演で映画化されました。 映画にも出てきた「梅園身代わり天満宮」には、なかにし礼の文学碑が建っていました。
|