南木佳士の故郷 嬬恋村三原を回る (1)軽井沢と草軽鉄道 2007年9月12日(水) |
僕は南木佳士さんの作品によく出てくる故郷、嬬恋村三原に行ってみたいと思っていました。 2003年10月12日(日)、嬬恋会館に南木佳士コーナーが出来たとのニュースを知って三原を訪れましたが、嬬恋会館は平日しか開館していないとのことで涙をのみました。 ということで4年ぶりに、わざわざ平日に休みを取っての再チャレンジです。 天気予報は悪く憂鬱でしたが、11日(火)の仕事終了後、8時の新幹線に乗って11時に高崎に到着しました。 翌12日の朝はやはり雨でした。 朝食は高崎のだるま弁当。 これはあまりお薦めできません(と思いました)。
長野新幹線「あさま」で到着した軽井沢の気温は16℃。 名古屋とは20℃違いで、寒さに震え上がりました。
軽井沢駅前には軽井沢駅舎記念館があり、軽井沢と草津温泉を結ぶ草軽電鉄(くさかるでんてつ)で走っていたデキ12型機関車が展示されています。 今回の旅ではこの草軽電鉄が一つのテーマとなります。 南木佳士の祖父はこの機関車の運転手でした。 草軽電鉄は大正4(1915)年7月に、草津軽便鉄道として開業し、大正15年軽井沢から草津間(55.5キロ)が電化されました。 浅間山の裾を回って嬬恋から万座温泉口、草津温泉へと至る遊覧電車として、また硫黄や高原野菜の輸送に活躍したのですが、昭和37年1月31日に路線廃止となりました。 しかし、今でも鉄道ファンや廃線ファンの人気を集めています。
しなの鉄道で中軽井沢に移り、レンタカーの手続きをしているうちに空が晴れ、浅間山が見えてきました。 レンタカー店の向かいに建っているのが、かつて南木佳士が勤務した(はずの)軽井沢病院。 この病院が芥川賞受賞作『ダイヤモンドダスト』の舞台となりました。 今では新築され、新しい病院となっています。
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