5) 最上川船下り 『奥の細道』 2010年8月14日(土) |
JR羽越西線・古口駅からタクシーで戸沢藩船番所(観光船乗り場)へ向かい、観光船に乗り込みます。 元禄2年(1689年)6月3日、芭蕉は船番所の上流にある本合海(もとあいかい)から船に乗り、最上川を下りました。 『奥の細道』には「左右山を覆い、茂みの中に船を下す」と書かれています。 芭蕉が「五月雨をあつめて涼し最上川」の句を詠んだのは5月29日、大石田で開かれた連句の会でした。
最上川といえば思い出すのは『おしん』でしょうか。 朝の連続テレビ小説『おしん』が放映されたのは、昭和58年(1983年)のことでした。 小林綾子さん演じる少女おしんがいかだに乗って、「父ちゃーん、母ちゃーん!」と叫びながら最上川を下るシーンは、何度もテレビで放映された名シーンです。 最上川は豊かな水をたたえた大河でしたが、途中から雨が降ってきて、観光船はビニールで覆われてしまいました (@o@)。 あまり景色を見ることは出来ませんでしたが、「最上川下りをした」という実績を残すことは出来たでしょうか (^_^ゞ。 観光船の終点は最上川リバーポートですが、芭蕉たちが下船したのはもっと下流の清川でした。
最上川リバーポートで「さくらんぼカレー」と「いも煮定食」を食べながら時間待ちをして、バスでJR高屋駅に移動。 羽越西線で酒田まで戻りました。 山形新幹線の終点である新庄と庄内地方の中心である酒田との間には、1時間に1本は特急があるだろうと思っていたのですが、鈍行列車が2時間に1本あるくらい。 これでは庄内地方が陸の孤島となってしまうのもやむを得ないでしょうか。 酒田からはむしろ、秋田や新潟に向けて特急「いなほ」が走っていました。
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