太宰治『斜陽』紀行(三津浜・安田屋旅館) 2014年12月14日(日)

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 沼津市民オペラ 《トスカ》の開演は2時なので、午前中に太宰治が『斜陽』を執筆するために滞在した三津浜(みとはま)の安田屋旅館に行ってみました。
 沼津駅のホテルから見える富士山は快晴の空に頂上までくっきりと見え、芸術写真撮影の期待に胸が高鳴ります。
 
 沼津駅を出発したバスは内浦湾に沿って走り、40分で「伊豆・三津シーパラダイス」に到着しました。
 そして淡島との間に見えるはずの富士山には、雲がかかっていました (;o;)。
 
ホテルの窓から 手前は愛鷹山 JR沼津駅
淡島と富士山 伊豆・三津シーパラダイス


 昭和22年2月21日、下曽我の大雄山荘に太田静子を訪ねた太宰治は、彼女を妊娠させることにより、『斜陽』の材料となる彼女の日記を手に入れることができました。
 太宰は大雄山荘に5日間滞在し、ノート4冊の日記をリュックサックに入れて、2月26日に安田屋旅館に止宿しました。
 そして、3月6日にかけて、『斜陽』第一、第二章が執筆されました。

 残りの6つの章は4月から6月末にかけ、三鷹の仕事部屋で執筆されました。

 安田屋旅館は海岸に面して建つ、純和風数寄屋造りの建物でした。
 創業明治22年で、国登録有形文化財に登録されているそうです。

安田屋旅館 道路の右が内浦湾 正面から
   
螺旋階段を上り 太宰の部屋・月見草の間「松の弐」
部屋から太宰が見た富士山 一番左の角部屋が月見草の間

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