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◇ 初めて《ＲＥＮＴ》を観る方に（その３） 次のミミが一人で歌い踊るナンバーが『アウト・トゥナイト』。 昨年の経験では歌詞は全く聞き取れないはずです (^_^；。 まあ『夜も更けて体がウズウズしちゃうから、私と一緒に出かけましょう』というようなことを歌って、ロジャーを誘惑しているわけです。 しかしロジャーはその誘いに乗ることが出来ません。 なぜなら彼はエイズの患者なんですから。 次の『アナザ・デイ』は大変に重要なナンバーです。 ジョナサン・ラーソンによる英語の歌詞では、最後にロジャー、ミミ、そしてライフ・サポートのメンバーによって『Ｎｏ Ｄａｙ Ｂｕｔ Ｔｏｄａｙ』というフレーズが繰り返し歌われますが、これこそがこのミュージカル《ＲＥＮＴ》のテーマなのです。 そしてロジャーはジャケットを着て、久しぶりにクリスマスで賑わう街へ出かけます。 モーリーンのパフォーマンスは見ての通りなんですが (^_^；、マザーグースの『Ｔｈｅ Ｃｏｗ Ｊｕｍｐｅｄ Ｏｖｅｒ Ｔｈｅ Ｍｏｏｎ』という一節が出典なんだそうです。 そして打ち上げパーティーが開かれるのが１０番街とアヴェニューＢの角にある『ライフカフェ』です。 下手にベニー（ベンジャミン・コフィン３世）と一緒に座っているのは、ベニーの妻アリソンの父親で、出資者でもあるグレイ氏です。 パーティーの最中に『ピピ・ピピ』とミミのタイマーが鳴り、彼女は『ＡＺＴブレイク』とつぶやきます。 『ＡＺＴ（エイズの薬）を飲む時間』ということですね。 それを聞いたロジャーは『君？』 そしてミミは『あなたも？』 ということで、初めて二人がお互いにエイズ患者であることを知るという重要な場面です。 ここから『Ｉ Ｓｈｏｕｄ Ｔｅｌｌ Ｙｏｕ』という美しい二重唱になります。 英語の歌詞では何度も『Ｉ Ｓｈｏｕｄ Ｔｅｌｌ Ｙｏｕ』という歌詞が繰り返されるんですが、ニューヨークで観たときはこれが『あいしてるよ』と聞こえて可笑しかったですね (^_^) 。 そこへやって来たジョアンヌの『ベニーは警官を呼んだの。警官はホームレスを一掃するつもりよ。 でも、みんな座り込んでモ〜〜って鳴いてるわ＼(^o^)／！』という言葉にパーティは最高潮。 ロジャーとミミもキスを交わし、第一幕は終わります。 |