《レ・ミゼラブル》名古屋公演 2006年3月12(日) 6:00PM |
![]() 《レ・ミゼラブル》名古屋公演 中日劇場 2006年3月12日(日) 12:00AM 5:00PM 12:00AM 5:00PM バルジャン:別所哲也 山口祐一郎 ジャベール:鈴木綜馬 岡 幸二郎 ファンティーヌ:井料瑠美 シルビア・グラブ テナルディエ:佐藤正宏 駒田 一 テナルディエの妻:瀬戸内美八 森公美子 リトル・コゼット:春山 椋 蛭薙ありさ ガブロッシュ:桝井 賢斗 局田奈都子 マリウス:岡田浩暉 泉見 洋平 アンジョルラス:坂元健児 東山義久 エポニーヌ:新妻聖子 ANZA コゼット:河野由佳 剱持たまき グランテール:阿部 裕 クールフェラック:齊籐裕加 ジョリ:singo コンブフェール:小鈴まさ記 フイイ:中右貴久 司教・レーグル:大須賀ひでき バベ:若水 亮 ブリジョン:岸 祐二 プルベール:山名孝幸 モンパルナス:横沢健司 クラクスー:小暮清貴 3月1日の初日に引き続いて、二度目の観劇です。 まずは昼の部から。 初日に較べると音響が改善され、鈴木さんのジャベールなど、見違えるような迫力となっていました。 初めて見る別所バルジャンは、細やかな演技が素晴らしい。 ファンティーヌの死の場面。 「コゼットをお願い」としがみつくファンティーヌを抱いていいのかいけないのか、ぎこちない手の動きがバルジャンの女性経験の無さを表しています。 そして、彼女が息を引き取った時の哀しみの表現。 ここは初日の山口バルジャンで大いに不満を感じたところ。 別所さんは高音で声を張り上げる部分では山口さんには及ばない。 しかし、場面にあった演技で泣かせる場面では泣かせていただいて、大変気に入りました。 ファンティーヌの井料さんは不可。 過剰なビブラートが気味悪く、船酔いしそう。 どうしたらあのように一つ一つの音にビブラートを付けることが出来るのか、不思議なくらいです。 テナルディエの妻の瀬戸内さんは良くも悪くも想定の範囲内。 リトル・コゼットの春山さん、 ガブロッシュの桝井くん、最近の子役はみんな上手です。 特に桝井くんは素晴らしいと思いました。 カーテンコールに別所さんの挨拶があり、この日が彼の千秋楽なんだそうです。 気に入ったので何回も見ようと思っていたのに、残念です。 アンサンブルの中にも今日が千秋楽のメンバーが多いそうで、感謝の意味を込めて、上のキャスト表に役柄と名前を書いておきました。 男性だけでゴメン (^_^ゞ。 でも、素晴らしいアンサンブルでした。 続いて夜の部。 山口バルジャン、岡ジャベールという2大スターの競演で、劇場は満席状態。 音響が改善されたため、山口さんの声の迫力がますますアップしていました。 本当に人間離れした声だと思うけれど、演技がね〜 (^_^;。 岡ジャベールは想定の範囲内。 駒田さんのテナルディエは以前のようなわざとらしさが消えて、とても良かった。 森さんとの「ノミの夫婦コンビ」はいいですね。 リトル・コゼットの蛭薙さんは上手。 マリウスの泉見さんも想定の範囲内。 アンジョルラスの東山さんは、バリトン系の声質に違和感があり不可。 エポニーヌのANZAさんは、この役の重要性から考えると、あまり良くない。 コゼットの剱持さんは自然な歌声で、高い音にも対応できており、良かった。 また演技でも、マリウスが塀を乗り越えてコゼットと対面する場面。 びっくりしたコゼットは椅子から立ち上がって逃げようとする。 「ごめん、驚かせて」と立ち去ろうとするマリウスを「逃がしては大変と」コゼットが追いかけて、振り返ったマリウスにまた逃げようとする。 このドタバタはロンドンの舞台で見てからとても気に入っている。 ロンドンではもっと派手な演技で、客席は笑っていたよ。 昼の河野さんは「待ってました」という感じだから、変だよね。 何はともあれ驚いてもらわないと。 ということで気に入った剱持コゼットだが、最後のシーンで吹っ切れたようにニコニコしているのはどうかな? もう少しバルジャンを悼んでほしい気もしたが‥‥ |