大植英次 《ワルキューレ・第一幕》
2006年6月6日(火) 6:45PM

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 大植英次/ワーグナーの夕べ

 東洋初のバイロイト指揮者である大植英次さんが、主席指揮者を務めるハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニーを率いてのコンサートです。
 仕事の都合で、後半だけ聴きました。
 入口に「招待券受付」があって、あまりチケットは売れていないようです。

    大植英次 《ワルキューレ・第一幕》
    2006年6月6日(火) 6:45PM
    愛知芸術劇場コンサートホール

     《ワルキューレ》第一幕
  ジークムント:ロバート・ディーン・スミス
  ジークリンデ:リオバ・ブラウン
  フンディング:クリストフ・シュフティンガー

 客席から向かって指揮者の左にジークリンデとジークムント、右にフンディング。
 服装はコンサートの衣装で、暗譜での歌唱です。
 リンダーホフ城の「フンディングヒュッテ」の写真を思い出すと、大植さんがトネリコの木に見えてね (^_^ゞ。

 当然ドイツ語上演ながら字幕無し。
 プログラム(500円)に対訳あり。

 まずソリスト達が良かった。
 バイロイトのトリスタンであるディーン・スミスの伸びやかな声、清楚なジークリンデ、迫力あふれるフンディング。
 大植さんの指揮も、ワーグナーの最高の場面を楽しむのに不満なし。
 もう少しの演技と照明でも付けてくれれば言うことなしなんだが‥‥。

 カーテンコールで一生懸命拍手をしていたらオケのメンバーが数人入ってきて、「アンコールがあるんだ」とビックリ。
 これが迫力満点の『ワルキューレの紀行』。

 終わって拍手をしていると、オケのメンバーが次の楽譜の準備を始めて、またまたビックリ。
 今度は《ワルキューレ》のフィナーレである『魔の炎の音楽』が演奏されるのか? と思っていたら、大植さんのスピーチがあって、演奏されたのは《神々の黄昏》の『ジークフリードの葬送行進曲』だった。

 長いコンサートとなったが、ワグナーファンには満足な夜だったろう。
 大植さんとオケのメンバーには感謝したい。

 会場で「指揮者・大植英次」(山田真一・2400円)という本が売られていたので買ってみた。
 バイロイト《トリスタンとイゾルデ》の部分だけ読んでみたが、練習は上手くいって本番も素晴らしかったとのこと。
 それならなぜ2年目を降ろされたのだろう?
 もう少し深みのある内容を求めたいものだ。

 12日(月)には愛知芸術劇場大ホールでメトロポリタン歌劇場の《ワルキューレ》があって、ドミンゴがジークムントを歌うけれど、これは行かない(行けない)。
 チケット代が高すぎて‥‥ (^_^;。
 
 
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