名古屋芸術大学第29回オペラ公演《カルメン》
2007年3月16日(金)6:00PM 名古屋市民会館 大ホール

「REVIEW07」に戻る  ホームページへ  笛田博昭観劇記録
 
 
 僕が笛田博昭さんを最初に聴いたのは、2000年3月16日(木)名古屋芸術大学第22回オペラ公演《カルメン》でした。
 当時笛田さんは大学3年生で、第4幕のホセを歌ったのでした。

 あれから9年が過ぎ、藤原デビューを果たした笛田さんの凱旋公演です。
 指揮は9年前と同じ古谷誠一さんです。

  名古屋芸術大学第29回オペラ公演《カルメン》
 
    2007年3月16日(金)6:00PM
    名古屋市民会館 大ホール

 指揮:古谷誠一  演出:Dario Ponissi

    カルメン:櫻井万祐子
    ホセ:笛田博昭
    エスカミーリョ:Marco Bussi
    ダンカイロ/モラレス:福澤元貴
    スニガ:伊藤貴之
    ミカエラ:辻村文恵
    フラスキータ:森 有世
    メルセデス:内藤友理
    レメンダート:倉知啓太
    スエルテ:Dario Ponissi

 遅れて会場に到着し、4階の自由席に入ったときに「花の歌」が始まりました。

 笛田さんの声は相変わらずのボリュームで、彼だけがマイクを使っているのではないか? と思ってしまうほど。

 全体的な印象としては今ひとつで、ダリオさんの演出がよくない。
 酒場でカルメンとホセが逢い引きしているときにスニガがドアを叩く。
 そのときに二人がどうするかというと、立ったまま。
 スニガが入ってくるまで、ステージにはすきま風が吹いています。

 演出家の仕事はこのようなすきま風をなくすことでしょう。
 一瞬たりとも無意味な瞬間があってはいけません。
 
 学生公演では各幕でキャストが変わることも多いのですが、一人でカルメンを歌いきった櫻井さんは敢闘賞もの。
 「ミカエラのアリア」では、ミカエラが健気なのか、大きいステージで一人で歌っている辻村さんが健気なのやら、よく分からなくなりました。
 学生卒業公演のいいところですね。

 最後の二重唱は笛田さんの得意とするところ。
 櫻井さんの熱演もあり大いに盛り上がりました。
 ホセがカルメンを刺したところで、舞台奥の闘牛場からエスカミーリョを先頭として、群衆が現れました。
 
 
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