特定非営利法人名古屋尾張地域市民オペラ振興会 『NCO』第2回公演 《パリアッチ − 道化師》 《カヴァレリア・ルスティカーナ》 2008年3月22日(土)2:30PM 長久手町文化の家森のホール |
2日続きの観劇です。 今回の公演のセールスポイントは、笛田博昭、加藤利幸の2大若手テノールが、日替わりで《道化師》のカニオと《カヴァレリア・ルスティカーナ》のトゥリッドゥを演じること。 本日は、余裕を持って最初から観劇することが出来ました (^_^) 。
![]() 特定非営利法人名古屋尾張地域市民オペラ振興会 『NCO』第2回公演 《パリアッチ − 道化師》 《カヴァレリア・ルスティカーナ》 2008年3月22日(土)2:30PM 長久手町文化の家 森のホール 指揮:山田信芳 演出:池山奈都子 《パリアッチ − 道化師》 カニオ:加藤利幸 ネッダ:松波千津子 トニオ:イビケエフ・バキトベック ペッペ:中井亮一 シルヴィオ:笹原 一 《カヴァレリア・ルスティカーナ》 トゥリッドゥ:笛田博昭 サントゥッツァ:千田恭子 ルチア:小坂井貴子 アルフィオ:安田 健 ローラ:山本 綾 この公演の目玉の一つが、キルギスから招いたバリトンのバキトベックさん。 山田さんが合唱団を率いてキルギス演奏旅行をしたときに知り合ったらしい。 バキトベックさんは《道化師》のトニオに初挑戦だそうです。 トニオ役といえば、1961年第3次イタリア歌劇団公演TV放映のアルド・プロッティが僕のデフォルトなので(このときのカニオが伝説のデル・モナコ)、バキトベックさんは少し体が大きかったでしょうか。 丸くて、あまり悪い人には見えませんでしたね。 『プロローグ』では朗々とした歌唱を聴かせていただきました。 ネッダ役の松波千津子さんがとても良かった。 自由に動き、相手役に対するリアクションも納得いくもので、これがオペラ歌手だと思いました。 松波さんはベテランですが若作りなので (^_^; 、ネッダ役として違和感はありませんでした。 久しぶりに中井亮一さんを見ることが出来たのも嬉しかった。 イタリア留学中だそうですが、相変わらずの芝居上手。 浮気相手の名前を聞き出そうとナイフを振り上げるカニオにすがりつく場面から、『衣装を付けろ』につながる流れがとてもスムーズでした。 加藤さんの『衣装を付けろ』は練習の時から何回も聴かせていただきましたが、やはり舞台で見るのが最高ですね (^_^) 。 千田恭子さんは、以前から役作りが上手な方だと思っておりましたが、今回のサントゥッツァはあまり感心しませんでした。 声量も演技も、昨日のやまもとさんに較べるとスケールが小さかった。 笛田さんのトゥリッドゥは、前奏のシチリアーナは少し不安定かと思いましたが、オペラに入ってからは文句なし。 張りのある歌声で、若者トゥリッドゥの悲劇を演じてくれました。 休憩時間に笛田さんの師匠である中島基晴さんに、笛田さんの海外戦略を聞いてみました。 お返事は「さしあたりの目標は09年2月に上演される藤原歌劇団の 《ラ・ジョコンダ》ですが、彼は海外に通用するテノールだと思います」、とのことでした。 |